ぶどう酒(ワイン)

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選び方・調理法

選び方

液面が極端に下がっていないか、濁り(意図的な無濾過を除く)がないかを確認する。コルク栓の場合、吹きこぼれた跡がないものが望ましい。また、直射日光にさらされていない、適切な温度管理がなされている売り場で購入することが重要である。料理に合わせる際は、色の濃い食材や濃厚なソースには赤、淡白な食材や酸味のある味付けには白を選ぶのが基本とされる。

下処理

飲用時は種類に応じた適温(赤は14〜18℃、白は7〜13℃、スパークリングは5〜8℃前後)に調節する。熟成した赤ワインは、数時間前に抜栓して空気に触れさせる「デカンタージュ」を行うことで、香りが開き、澱(おり)を除くことができる。料理に使用する場合は、加熱してアルコール分と酸味の角を飛ばし、風味とコクを凝縮させる。

保存方法

光(特に紫外線)を遮断し、温度変化の少ない12〜15℃前後の冷暗所で保存する。湿度は70〜75%が理想的とされる。コルク栓のボトルは、乾燥による収縮と酸素の侵入を防ぐため、横に寝かせて保存する。家庭では冷蔵庫の野菜室が比較的適しているが、長期保存にはワインセラーが推奨される。開封後は酸化が進むため、バキュームポンプ等で脱気するか小瓶に移し替え、数日以内に使い切る。

時期・特徴

国内分布

山梨県、長野県、北海道、山形県などが主要な産地。近年は「日本ワイン(国産ブドウを100%使用し国内製造されたもの)」の品質向上が著しく、各地のテロワールを活かしたワイナリーが全国に広がっている。

時期

原料となるブドウの収穫は主に8月〜10月に行われる。新酒(ヌーヴォー)は秋に解禁されるが、多くのワインは数ヶ月から数年の熟成期間を経てから出荷されるため、年間を通じて流通する。

栄養

主成分は炭水化物とアルコール。赤ワインには果皮や種子に由来するアントシアニン、レスベラトロール、タンニンなどのポリフェノールが豊富に含まれ、強い抗酸化作用を持つ。また、カリウム、マグネシウムなどのミネラルや、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸を含み、これらには整腸作用や殺菌作用がある。アルコール度数は一般的に12〜14度程度である。

特徴

ブドウ果汁に含まれる糖分を酵母によってアルコール発酵させた醸造酒。

赤ワイン:黒ブドウを果皮・種子ごと発酵させ、色素とタンニンを抽出する。

白ワイン:主に白ブドウを用い、果汁のみを分離して発酵させる。

ロゼワイン:果皮を短時間漬け込む、あるいは赤白を混醸するなどの方法で造られる。

スパークリングワイン:瓶内二次発酵などの工程を経て炭酸ガスを含ませたもの。

産地(テロワール)、品種、ヴィンテージ(収穫年)によって極めて多様な風味を形成するのが最大の特徴である。

品種・由来

  • 品種名:ぶどう酒(ワイン)
  • 分類:果実酒(醸造酒)
  • 学名:Vitis vinifera(欧州系ブドウ)、Vitis labrusca(米国系ブドウ)など

由来

日本語の「ぶどう酒」は原料の名に由来。英語の「Wine」やフランス語の「Vin」は、ラテン語でぶどう酒を意味する「vinum」を語源とする。

伝来

1549年にフランシスコ・ザビエルが来日した際、献上品として持ち込まれたのが最初とされる。江戸時代には「珍陀酒(ちんたしゅ:ポルトガル語のvinho tintoに由来)」の名で一部に知られたが、本格的な産業としての醸造は明治時代、1870年代に山梨県で始まった。

歴史背景

紀元前数千年以上前(新石器時代)に、コーカサス地方(現在のジョージア周辺)で始まったとされる最古の酒類の一つ。古代エジプトやギリシャ、ローマへと広まり、キリスト教の儀式と結びつくことでヨーロッパ全土および世界各地へと普及した。

備考

日本の酒税法では「果実酒」に分類される。2018年には「日本ワイン」の表示基準が厳格化され、輸入果汁を使用した「国産ワイン」と明確に区別されるようになった。また「GI山梨」「GI長野」など、特定の産地名を保護する地理的表示制度の適用も進んでいる。

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