選び方・調理法
選び方
焼き色が均一で、表面に不自然な湿気や油浮きがないものを選ぶ。割れや欠けが少なく、個包装の場合は袋が密封されていることを確認する。風味の劣化を避けるため、製造日が新しく、香ばしさが保たれているものが望ましい。
下処理
調理済みの菓子であるため、そのまま食する。湿気てしまった場合は、オーブントースターで数十秒軽く温めると香ばしさと食感が戻るが、糖分が多いため焦げやすい点に注意が必要である。
保存方法
湿気と高温を避け、常温で保存する。開封後は吸湿を防ぐため、乾燥剤とともに密封容器に入れる。直射日光は油脂の酸化や風味の変質を招くため避ける。
時期・特徴
国内分布
日本全国。特に兵庫県(瓦せんべい)、群馬県(磯部せんべい)、青森県・岩手県(南部せんべい)などが名産地として知られる。
時期
通年。
栄養
主成分は炭水化物。原料の配合により異なるが、卵を使用するものはタンパク質や脂質を含み、その他カリウム、ナトリウムなどのミネラル分を含む。
特徴
小麦粉を主原料とした干菓子の焼き物菓子の一種。小麦粉に砂糖、卵、膨張剤、食塩などを加えて練った生地を、金属製の型に流し込むか挟んで焼き上げる。米を原料とする煎餅(米菓)に比べて甘みが強く、クッキーやビスケットに近い風味を持つものが多い。瓦せんべい、巻きせんべい、磯部せんべい、南部せんべいなど、地域ごとに独自の形状や食感のバリエーションが存在する。
品種・由来
- 品種名:小麦粉せんべい
- 分類:菓子類(焼き菓子)
- 学名:なし
由来
中国語で「煎」は鉄板などで焼くこと、「餅」は小麦粉などを水で練って平たく伸ばした食品を指す。古くは「煎餅(せんべい)」という言葉は、現代のお好み焼きやクレープに近い、粉を練って焼いた柔らかな食品全般を指していた。
伝来
飛鳥時代に遣唐使によって「唐菓子」の一つとして伝来したとされるが、当時は小麦粉を油で揚げたものや、餅状のものが主流であった。現在のような乾燥した保存性の高い「せんべい」として普及したのは、江戸時代以降とされる。
歴史背景
縄文・弥生時代の遺跡からも穀物を平たく焼いた跡が出土しており、古くから原型に近いものは存在したと推察される。平安時代の『倭名類聚抄』には「銭餅」としての記述が見られる。江戸時代に砂糖が普及すると、各地で独自の小麦粉せんべいが名産品として発展し、参勤交代の土産物などとして定着した。
備考
一般的に「煎餅」と呼ぶ場合、関東では米を原料とする「米菓(草加せんべい等)」を指し、関西では小麦粉を原料とするものを指す傾向がある。これらを区別するため、学術的・産業的には「小麦粉せんべい」と称して分類される。

