スイカ(西瓜)

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選び方・調理法

選び方

果皮にツヤがあり、黒い縞模様がくっきりと鮮明なものを選ぶ。形は整った球体で、ずっしりと重みがあるものが良い。ツル(果梗)の付け根が少し凹み、その周囲の「肩」が張っているものは熟度が高い。お尻の「花落ち(へそ)」が小さく締まっているものは鮮度が良く、逆に大きいものは熟しすぎている可能性がある。

打音検査では、指で叩いた際に「ボンボン」と響く澄んだ音がするものが適熟。高すぎる音(カンカン)は未熟、低く鈍い音(ボコンボコン)は棚落ち(空洞果)や過熟の兆候とされる。

下処理

食べる直前に冷やすのが最も甘みを感じやすい。中心部が最も甘いため、切り分ける際は中心から放射状にカットすると甘みが均等に行き渡る。皮の白い部分は漬物や炒め物に利用できる。

保存方法

追熟しないため、収穫直後から鮮度と甘みが低下する。丸ごとの場合は風通しの良い冷暗所に置き、なるべく早く消費する。カットしたものは切り口をラップで密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存するが、冷やしすぎると甘みを感じにくくなるため注意が必要。

時期・特徴

国内分布

主な産地は熊本県、千葉県、山形県、鳥取県、茨城県など。冬から春先にかけては高知県や沖縄県でハウス栽培が行われる。小玉スイカは茨城県や群馬県などで盛んに栽培されている。

時期

ハウス栽培品は4月〜6月、露地栽培品は7月〜8月に最盛期を迎える。

栄養

果肉の約90%以上が水分で、糖質(主に果糖、ブドウ糖、ショ糖)を多く含む。赤肉種はβ-カロテン(リコピン)を豊富に含むが、黄肉種はこれらが少ない。アミノ酸の一種であるシトルリンを含み、利尿作用がある。

特徴

シャリシャリとした特有の食感(シャリ感)と、清涼感のある甘みが特徴。園芸学上は「実菜(野菜)」に分類される。果糖の性質上、冷やすことで甘みがより強く感じられるようになる。大玉、中玉、小玉のほか、黒皮、黄皮、種なし、四角い形状のものなど、品種改良により多様な形態が存在する。

品種・由来

  • 品種名:縞王、富士光、祭ばやし、紅まくら、甘泉、こうめ(小玉)、ひとりじめ(小玉)等
  • 分類:ウリ科スイカ属
  • 学名:Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. et Nakai

由来

中国において、西方(中央アジア方面)から伝来した瓜であることから「西瓜(シィグァ)」と命名され、その読みが日本で転じて「スイカ」となったとされる。

伝来

日本への伝来時期は諸説あり、16世紀にポルトガル人によって持ち込まれたとする説や、それ以前に中国から伝わったとする説がある。鳥獣戯画(12〜13世紀)に描かれた描写から、鎌倉時代には既に存在していた可能性も示唆される。本格的な品種改良や産業的な栽培が普及したのは明治以降である。

歴史背景

原産地はアフリカのカラハリ砂漠周辺とされる。古代エジプトですでに栽培の記録があるが、当時は果肉の食用よりも、貴重な水分源や種子の利用が主目的であったという説もある。その後、シルクロードを経てアジアへ、また地中海沿岸を経てヨーロッパへと広がった。

備考

民間療法・漢方: 果汁を煮詰めた「西瓜糖(すいかとう)」は、腎臓の養生や浮腫(むくみ)、喉の痛みに良いとされる。種子は漢方において「西瓜子(せいかし)」と呼ばれ、強壮や止血に用いられることがある。

言葉: 「桶屋とすいかはたたかねば食われぬ」という言葉は、桶のタガを締める音と、スイカの熟度を音で確認することを掛けた江戸の洒落。

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