タンゴール

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選び方・調理法

選び方

果皮の色が濃い橙色で、表面に張りがあり、油胞(表面の粒々)が細かく密なもの。手に持ったときにずっしりと重みがあるものは果汁が豊富。ヘタが小さく、緑色が残っているものが新鮮である。

下処理

品種によって皮の剥きやすさが異なるが、基本的には手で剥くことができる。果汁が多いため、スマイルカットにして供するのも一般的。内皮(じょうのう膜)が薄い品種が多いため、そのまま、あるいは袋ごと調理に用いる。

保存方法

乾燥に弱いため、ポリ袋に入れて密閉し、冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存する。オレンジの血統を引くため、温州ミカンに比べるとやや日持ちする傾向にあるが、購入後は早めに消費するのが望ましい。

時期・特徴

国内分布

愛媛県、和歌山県、佐賀県、熊本県などの温暖な柑橘産地で広く栽培されている。品種によって適地が異なり、「タンカン」は鹿児島県(奄美)や沖縄県などの亜熱帯地域が主産地となる。

時期

12月頃から「天草」やハウス栽培のものが始まり、2月〜4月にかけて「清見」「不知火」「せとか」などの主力品種が旬を迎える。

栄養

糖分(果糖・ブドウ糖)やクエン酸を豊富に含み、カリウム、β-クリプトキサンチン、ビタミンC、食物繊維(ペクチン)が多い。抗酸化作用や疲労回復効果が期待される。

特徴

ミカン類(Mandarin)とスイートオレンジ(Orange)の交雑種の総称。ミカンの「剥きやすさ」と、オレンジの「芳醇な香り・ジューシーさ」を兼ね備えているのが最大の特徴。日本の柑橘育種において非常に重要なグループであり、近年の「高級柑橘(中晩柑)」の多くがこのタンゴール類、またはその交配種である。

品種・由来

  • 品種名:タンゴール(清見、不知火、タンカン、せとか、天草、マーコットなど)
  • 分類:ミカン科ミカン属(タンゴール類)
  • 学名:Citrus times tangor(Citrus reticulata times Citrus sinensis)

由来

タンジェリン(Tangerine)の「Tang」と、オレンジ(Orange)の「or」を組み合わせた造語。

伝来

1896年(明治29年)に台湾から「タンカン」が導入されたのが始まりとされる。その後、昭和初期にアメリカから「テンプル」や「マーコット」などの品種が導入され、それらを親とした日本独自の品種改良が飛躍的に進んだ。

歴史背景

1949年に静岡県の果樹試験場で「宮川早生(温州ミカン)」と「トロビタオレンジ」を交配して誕生した「清見」が、日本におけるタンゴール品種の先駆けとなった。この「清見」は多くの優秀な後継品種(不知火、せとか、愛媛果試第28号など)の親となっており、現代の日本柑橘市場の基盤を築いた。

備考

「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会(JA熊本果実連)の登録商標。品種名は「不知火(しらぬひ)」であり、糖度13度以上、クエン酸1.0%以下という全国統一の品質基準をクリアしたものだけがその名を冠することができる。

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