イチゴ

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選び方・調理法

選び方

果実全体が鮮やかな赤色で光沢があり、ヘタが濃い緑色でピンと反り返っているものが新鮮とされる。表面のツブツブ(種子)が立っているものも良い。

傷みやすいため、押された跡や黒ずみがないか確認する。特にパック入りの場合、裏側や底から見て果汁が漏れていたり、カビが発生していたりしないかを入念にチェックする。

下処理

洗う際は、必ずヘタが付いた状態で手早く流水で洗う。ヘタを取ってから洗うと、ビタミンCが流出しやすくなり、切り口から余分な水分を吸って水っぽくなり、風味が落ちるためである。洗った後はザルにあげ、キッチンペーパーなどで優しく水気を拭き取る。

保存方法

水分に弱く非常に傷みやすいため、基本的に購入・納品後は早めに使い切る。

保存する場合は洗わずに、重ならないように容器に並べ、ラップや蓋をして冷蔵庫(野菜室)に入れる。濡れているとカビの原因になる。目安は冷蔵で2〜3日程度。

時期・特徴

国内分布

主な産地は栃木県、福岡県、熊本県、静岡県、長崎県、愛知県など。品種開発競争が激しく、各県でオリジナル品種が栽培されている。

時期

露地栽培の本来の旬は春から初夏(4〜6月)だが、現在はハウス栽培と品種改良により12月〜5月頃が多く出回る。最盛期は1〜3月。

また、製菓用(業務用)として夏〜秋にかけて米国産などの輸入イチゴが流通するほか、近年では北海道や長野県などで「夏イチゴ(四季成り性品種)」の生産も増えている。

栄養

ビタミンCが非常に豊富で、中程度のサイズなら数粒で1日の推奨量を満たすほどとされる。赤い色素成分はポリフェノールの一種であるアントシアニンで、抗酸化作用が期待される。その他、葉酸、カリウム、虫歯予防効果が示唆されるキシリトールなども微量に含まれる。

特徴

バラ科の多年草。食用とする赤い果実部分は、植物学的には子房ではなく花托(かたく)が肥大した偽果(ぎか)である。表面にあるゴマのような粒の一つ一つが本来の果実(痩果)であり、その中に種子が入っている。

甘味と酸味のバランスが良く、特有の芳香がある。生食はもちろん、ショートケーキやタルトなどの製菓、ジャム、ソース、サラダの彩りなど、料理・デザートを問わず幅広く利用される。

品種・由来

  • 品種名:とちおとめ、あまおう、紅ほっぺ、とちあいか、さがほのか、さちのか、章姫、スカイベリーなど
  • 分類:バラ科オランダイチゴ属
  • 学名:Fragaria × ananassa

由来

日本語の「いちご」の語源は諸説あるが、江戸時代の本草学者・貝原益軒は『日本釈名』の中で、野イチゴの見た目が「魚の血のある子(いおのちのご)」に似ていることから転じたという説を挙げている。

英語の “Strawberry” は、栽培時にマルチング(敷きわら)として麦わら(straw)を敷いたことに由来するとされる説が一般的である。

伝来

日本へは江戸時代末期にオランダ船によって長崎に持ち込まれ、「オランダイチゴ」と呼ばれたが、当時は観賞用が主であった。

食用として本格的に栽培され始めたのは明治時代に入ってからで、アメリカから導入された品種をもとに、新宿御苑(当時は植物御苑)の福羽逸人らによって国産第一号品種「福羽」が育成された。これが後の多くの品種の祖先となっている。

歴史背景

ヨーロッパでは石器時代から野生のイチゴが利用されていたが、現在の栽培種のルーツは18世紀のヨーロッパにある。北米原産のバージニアイチゴと、南米原産のチリーイチゴが交雑して現在のオランダイチゴ(Fragaria × ananassa)が誕生した。

日本では高度経済成長期以降、石垣栽培やビニールハウス栽培の普及により生産が安定し、冬の果物としての地位を確立した。

備考

市場流通上は「果物」として扱われるが、植物学上は草本性であるため「野菜(果実的野菜)」に分類される。

品種によって「酸味が強く製菓向き」「甘みが強く生食向き」「果肉が硬く輸送向き」などの特性が異なるため、用途に応じた使い分けが重要である。

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