ダイダイ(橙)

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選び方・調理法

選び方

果皮に張りとツヤがあり、色が鮮やかな橙色のもの。手に持ったときに重みを感じるものは果汁が豊富である。正月飾り用には、葉付きで形が整い、色ムラのないものが尊ばれる。

下処理

酸味と苦味が非常に強いため、生食には向かない。果汁を利用する場合は、種が多いため茶漉し等で濾して使用する。果皮をマーマレードやピールにする際は、苦味成分(ナリンギン等)を除くため、数回茹でこぼして十分に水にさらす必要がある。

保存方法

乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存する。果汁として利用する場合は、搾汁して冷凍保存するか、酢と合わせてポン酢にすると長期保存が可能。

時期・特徴

国内分布

静岡県(熱海市など)や広島県、和歌山県などの温暖な沿岸部を中心に栽培されている。特に正月飾りの産地として静岡県が有名。

時期

熟期は12月から3月頃。正月飾り用としては12月に出荷のピークを迎え、加工用の収穫は2月から3月頃に行われる。

栄養

果汁にはクエン酸、ビタミンC、カリウムが豊富に含まれる。果皮には精油成分のリモネンや、毛細血管を保護するヘスペリジン(ビタミンP)が含まれている。

特徴

果実が熟しても落果しにくく、数年にわたって枝に残る性質があることから「代々(だいだい)」と名付けられ、子孫繁栄の縁起物として鏡餅やしめ縄に用いられる。果肉は酸味が強く苦味を伴うため、ポン酢の原料やマーマレード、あるいはエッセンシャルオイル(ネロリやプチグレン)の抽出源として重宝される。

品種・由来

  • 品種名:ダイダイ(代々)
  • 分類:ミカン科ミカン属
  • 学名:Citrus aurantium L.

由来

冬に橙色に熟した実が、収穫せずに放置すると翌夏には再び緑色に戻り(回青)、新旧の実が同じ木に併存することから、家系が「代々」続くという縁起にちなむ。

伝来

インド原産。中国を経て平安時代以前には日本へ渡来していたと考えられている。

歴史背景

インドから東へ伝わったものがアジアの「ダイダイ」、西へ伝わり地中海沿岸で発展したものが「サワーオレンジ」や「ビターオレンジ」と呼ばれる。欧州ではジャムの原料や香水原料として非常に重要な地位を占める。

備考

未熟な果実を乾燥させたものは「枳実(きじつ)」、成熟した果皮を乾燥させたものは「橙皮(とうひ)」と呼ばれ、健胃薬などの漢方薬・生薬として利用される。

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