選び方・調理法
選び方
表面がなめらかで均一な白色をしており、爽やかな酸味の香りがするものを選ぶ。離水(ホエイの分離)が過度に進んでいないものが良質とされる。用途に応じ、脂肪分(一般的に40%前後が多い)や、増粘剤・安定剤の有無を確認して選択する。
下処理
特になし。ただし、温かい料理(煮込みやスープ)に加える際は、急激な温度変化や酸の影響で分離しやすいため、少量の煮汁でのばしてから加えるか、仕上げの直前に火を止めてから加えるのが望ましい。あらかじめ室温に戻しておくと、より混ざりやすくなる。
保存方法
要冷蔵(10℃以下)。一度開封すると空気中の雑菌に触れやすく、カビが発生しやすいため、必ず清潔なスプーンを使用し、容器の縁を綺麗に保つ。酸化や乾燥を防ぐため、密閉して早めに使い切る。冷凍保存は組織が破壊され、解凍時に離水してボソボソとした質感になるため不向きである。
時期・特徴
国内分布
全国的に流通。北海道をはじめとする酪農の盛んな地域で、大手乳製品メーカーから小規模な牧場まで幅広く製造されている。
時期
通年。
栄養
生乳由来の脂質を多く含み、効率的なエネルギー源となる。乳酸菌発酵により、タンパク質やカルシウムが一部分解されており、牛乳よりも消化吸収が良いとされる。皮膚や粘膜を保護するビタミンA、代謝を助けるビタミンB群も含まれる。
特徴
生クリームを乳酸菌で発酵させた乳製品。日本では乳等省令において「発酵クリーム」に分類されるほか、植物性脂肪を加えたものは「乳等を主要原料とする食品」として流通している。適度な酸味と脂肪分による濃厚なコクがあり、質感は粘り気のあるペースト状から半固形。チーズとは異なり、レンネット(凝乳酵素)による凝固工程を経ないのが一般的である。料理に添えることで、脂っぽさを酸味が和らげ、後味をさっぱりとさせる効果がある。
品種・由来
- 品種名:サワークリーム
- 分類:発酵クリーム
- 学名:-
由来
英語の「Sour(酸っぱい)」と「Cream(クリーム)」を組み合わせた名称。その名の通り、生クリームを乳酸発酵させて酸味を持たせたことに由来する。
伝来
明治時代以降の西洋料理の普及とともに導入された。特にロシア料理(ボルシチ等)や中東欧料理に欠かせない「スメタナ」が、日本国内ではサワークリームとして定着・代用されてきた経緯がある。また、戦後はアメリカ経由でディップソースやメキシコ料理のトッピングとしても広まった。
歴史背景
中欧、東欧、ロシアなどで古くから親しまれてきた。伝統的には生乳を静置して浮き上がった生クリームを室温で放置し、自然に付着している乳酸菌で発酵させて作られていた。現在は、殺菌した生クリームに特定の乳酸菌(ラクトコッカス・ラクティス等)を接取して一定の温度で発酵させ、工業的に安定生産されている。
備考
代表的な用途:ボルシチ、ベイクドポテトのトッピング、チーズケーキの材料、ビーフストロガノフ、ディップソースなど。脂肪分の低い製品や、より酸味の強い製品など、メーカーによって風味に差がある。

