スキムミルク(脱脂粉乳)

Contents

選び方・調理法

選び方

パッケージに破損がなく、湿気による固まり(ダマ)ができていないものを選ぶ。家庭用として流通しているものの多くは、溶けやすいように粒子を大きく加工した「造粒品(インスタントタイプ)」であるが、製菓・製パン等の業務用では、より粒子が細かく風味が豊かな「非造粒品(レギュラータイプ)」があるため、用途に合わせて選択する。

下処理

水やぬるま湯に溶かして飲用とするほか、料理や製菓に用いる。粉末のまま熱い汁物に投入するとダマになりやすいため、あらかじめ少量のぬるま湯でペースト状に練ってから加えるか、小麦粉などの粉類とあらかじめ混ぜ合わせてから使用すると、均一に混ざりやすくなる。

保存方法

常温保存が可能だが、吸湿性が非常に高く、周囲の臭いを吸収しやすい性質(移り香)を持つ。開封後はジッパーをしっかり閉めるか、気密性の高い密閉容器に移し、直射日光・高温多湿を避けて冷暗所で保存する。冷蔵庫での保管は、出し入れの際の温度差による結露を招く恐れがあるため、長期保管時以外は避けるのが望ましい。

時期・特徴

国内分布

主に北海道などの酪農地帯で大規模に生産されている。生乳から生クリームやバターを製造する際の副産物としても得られ、牛乳の需給調整の役割も担うため、国内の乳製品需給において極めて重要な品目である。

時期

通年。

栄養

牛乳から脂肪分をほぼ全て除いたものであるため、低カロリー・低脂質である。タンパク質、カルシウム、ビタミンB2が濃縮されており、効率的な栄養補給に適している。一方で、脂肪とともに除去されるビタミンAなどの脂溶性ビタミンは少ないため、製品によってはこれらを強化したものもある。

特徴

生乳から乳脂肪分を除去した「脱脂乳」を濃縮し、噴霧乾燥(スプレードライ)法などで粉末化したもの。水分量が極めて少なく、常温で長期保存が可能。加工乳や乳飲料、発酵乳の原料となるほか、製パンにおいては、アミノカルボニル反応(メイラード反応)により焼き色を均一にし、風味と保存性を向上させる効果がある。

品種・由来

  • 品種名:スキムミルク(脱脂粉乳)
  • 分類:乳製品(粉乳)
  • 学名:-

由来

英語の「skim(すくい取る)」に由来し、牛乳から浮き出たクリーム分(脂肪分)をすくい取った後の「脱脂乳」を粉末化したことから「スキムミルク」と呼ばれる。

伝来

第二次世界大戦後、深刻な食糧難に際して米国からLARA(アジア救済公認団体)物資などの食糧支援として大量に輸入された。これが1947年頃から学校給食に採用され、日本国内に広く普及した。

歴史背景

戦後の栄養不足を補う貴重なタンパク源・カルシウム源として、長らく学校給食の現場で利用された。当時の製品は輸送や保管の状況から独特の風味や溶解性の悪さがあり、ネガティブな印象を持つ世代も存在する。しかし、現在は製造技術の向上により風味が格段に改善され、家庭向けの溶けやすいインスタント製品が主流となっている。

備考

成分規格としては、日本の「乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)」において、脱脂粉乳は「乳固形分95.0%以上、乳脂肪分1.5%以下、水分5.0%以下」と定められている。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェア頂けると嬉しいです! I would appreciate if you could share!
Contents