ベニバナインゲン

Contents

選び方・調理法

選び方

粒が大きく、表面に自然なツヤがあるものを選ぶ。紫花豆の場合は、黒色と赤紫色の模様が鮮明で、色が濃いものが良質とされる。白花豆は全体が均一に白く、黄ばみやシミがないものを選ぶ。

下処理

粒が非常に大きく皮が厚いため、たっぷりの水に一晩(12~15時間程度)かけて十分に吸水させる。茹でる際は、一度沸騰させてアクを抜く「渋抜き」を1~2回行い、その後弱火で皮が破れないよう、芯まで柔らかくなるまで1時間〜1時間半ほどかけて丁寧に茹で上げる。

保存方法

乾燥した豆は湿気と直射日光を避け、密閉容器に入れて冷暗所で保存する。茹でた後は、煮汁とともに冷蔵保存するか、水気を切って冷凍保存することも可能である。

時期・特徴

国内分布

北海道、長野県、群馬県、山梨県など。冷涼な高地を好むため、国内生産量の約9割を北海道が占める。本州では「高原豆」として、信州や上州の標高が高い地域で特産化されている。

時期

収穫は9月〜11月頃。新豆は秋から冬にかけて市場に出回る。

栄養

タンパク質と炭水化物(デンプン)を主成分とし、食物繊維が非常に豊富である。また、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類や、ビタミンB1、B2などのビタミンB群をバランスよく含んでいる。

特徴

鮮やかな濃い紅色(緋色)または白色の花を咲かせ、観賞価値が高いことから「花豆」の愛称で親しまれる。インゲンマメ属の中で最も粒が大きく、肉厚でホクホクとした食感が特徴。緋色花品種の「紫花豆」は赤紫色に黒い斑紋があり、白花品種の「白花豆」は純白である。主に煮豆や甘納豆、製餡材料として利用される。

品種・由来

  • 品種名:紫花豆(大緑、常盤など)、白花豆(大白、白花など)
  • 分類:マメ科インゲンマメ属
  • 学名:Phaseolus coccineus L.

由来

和名の「ベニバナインゲン」および英名の「Scarlet runner bean」は、鮮やかな緋色の花に由来する。また、成長が早くつるが長く伸びる(ランナー)性質からこの名がある。

伝来

江戸時代末期にオランダ人によって日本に持ち込まれた。当時はその花の美しさから観賞用として栽培され、「ハナマメ」と呼ばれていた。

歴史背景

中央アメリカの高地が原産。17世紀にヨーロッパへ伝わり、食用として普及した。日本で本格的に食用栽培が始まったのは明治時代に入ってからであり、大正時代以降、北海道での大規模栽培や高地での特産品化が進み、高級煮豆の代名詞となった。

備考

若採りしたサヤは「サヤインゲン」と同様に食用可能。産地によっては「モロッコインゲン」や「軽井沢インゲン」という名称で、平サヤの食用品種が流通することもある。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェア頂けると嬉しいです! I would appreciate if you could share!
Contents