ナツミカン(夏蜜柑)

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選び方・調理法

選び方

ヘタが枯れておらず緑色が残っているもの、皮の色が濃く均一でツヤがあるものを選ぶ。持ったときにずっしりと重みがあるものは果汁が豊富である。

下処理

外皮が厚く剥きにくいため、ナイフで切り込みを入れるか、皮剥き器(ムッキーちゃん等)を使用すると良い。じょうのう膜(内皮)も厚くて硬いため、剥いて果肉だけを取り出すのが一般的である。

保存方法

乾燥を防ぐためポリ袋に入れるか、ラップで包んで冷暗所で保存する。冷蔵庫に入れる場合は、低温障害を避けるため新聞紙などで包んでから野菜室に入れる。

時期・特徴

国内分布

山口県(原産地)、熊本県、愛媛県、鹿児島県、静岡県など、西日本から東日本の温暖な沿岸部で栽培されている。

時期

3月〜6月頃。冬に黄色く色付くが、酸味が非常に強いため、樹上で冬を越させて酸が抜ける春から初夏にかけて収穫・出荷される。

栄養

ビタミンC、クエン酸を豊富に含む。苦味成分はポリフェノールの一種であるナリンジンで、毛細血管を強くする働きがあるとされる。

特徴

江戸時代に山口県で発見された自然雑種。初夏に食べ頃を迎えることから「夏」の名が付く。果実は400〜500gと大型で、果肉は爽やかな酸味と特有のほろ苦さ、弾力のある食感が特徴。現在は、より糖度が高く酸抜けの早い変異種「甘夏(川野なつだいだい)」が栽培の主流となっている。

品種・由来

品種

  • 品種名:ナツダイダイ(普通ナツミカン)、川野ナツダイダイ(甘夏)、紅甘夏、新甘夏(サンジューシー)
  • 分類:ミカン科カンキツ属
  • 学名:Citrus natsudaidai Hayata

由来

元来は「ナツダイダイ(夏代々)」と呼ばれていたが、明治期に大阪の仲買人が商品名を公募し、親しみやすい「ナツミカン(夏蜜柑)」として売り出したことでこの名が定着した。

伝来

1700年頃、山口県長門市仙崎の海岸に漂着した果実の種を地元の少女が蒔いたのが始まりとされる。DNA解析により、ブンタン(ポメロ)を片親とする自然雑種であることが判明している。

歴史背景

明治維新後、職を失った山口県萩市の士族たちを救済するため、広大な武家屋敷の敷地を利用して栽培が奨励された。現在も萩の城下町には夏蜜柑の生垣が残っており、初夏の風景として親しまれている。

備考

酸味が強いため、生食以外にもマーマレードやゼリー、ジュースなどの加工品に非常に適している。

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