選び方・調理法
選び方
果皮に艶があり、ふっくらと丸みを帯びているもの。黒い斑点(シュガースポット)が出ておらず、しっとりと湿り気を感じる肌質のものが良品。指先で軽く触れた際に弾力を感じ、特有の甘い芳香が強くなっていれば完熟のサイン。未熟なものは常温で追熟させる。
下処理
中央に平たく大きな種があるため、種を避けて三枚に下ろすように切る。果肉側に格子状の切れ目を入れて皮側から押し上げる「花咲きカット(カメノコカット)」が一般的。ウルシ科の植物であるため、体質によっては樹液や皮に触れるとかぶれる可能性がある。調理担当者は注意が必要。
保存方法
完熟前は直射日光を避けた常温(20℃前後)で保存する。完熟後は乾燥しないようポリ袋等に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管する。熱帯果実のため、5℃以下の長時間保存は低温障害(果肉の変色や風味劣化)を起こしやすいため注意し、2〜3日以内に消費する。
時期・特徴
国内分布
主な産地は沖縄県、宮崎県、鹿児島県。近年では和歌山県や、温泉排熱等を利用した北海道などでも栽培が行われている。
時期
国産(アーウィン種等)の旬は5月〜8月頃。
輸入品は、メキシコ産が3月〜9月、タイ産が3月〜6月、フィリピン産が通年、オーストラリア産が11月〜2月頃と、産地をリレーして通年流通する。
栄養
細胞の老化を防ぐ抗酸化作用のあるβ-カロテンが非常に豊富。また、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや、血行を促進するビタミンEも含み、美容・健康面での価値が高い。消化を助ける酵素や食物繊維も含まれる。
特徴
濃厚な甘みと適度な酸味、とろけるような食感が特徴。世界三大美果の一つとされる。国産の多くを占める「アーウィン種(アップルマンゴー)」は、完熟するとリンゴのように赤くなる。一方、フィリピンやタイ産の「イエローマンゴー」は平たい形状で、酸味と甘みのバランスが良い。
品種・由来
- 品種名・分類・学名
- 品種名:
アーウィン(アップルマンゴー):日本で最も一般的な赤皮種。
カラバオ(ペリカンマンゴー):フィリピン産の主力。
ナンドクマイ:タイ産の高級種。花の蜜のような甘み。
ケント/ケイト:大玉で果肉が厚く、主に中南米から輸入される。
- 分類:ウルシ科マンゴー属
- 学名:Mangifera indica L.
由来
名前はタミール語の「マーン(Maan/マンゴーの木)」から、マレー語の「マング(Mangga)」を経て、ポルトガル語の「manga」となり、英語の「mango」になったとされる。
伝来
日本へは明治時代に渡来したが、当時は栽培技術が確立されず普及しなかった。本格的な栽培は1970年代に沖縄県で始まり、その後1980年代から宮崎県でも導入され、完熟マンゴーとしてのブランドが確立された。
歴史背景
原産地のインドでは4000年以上前から栽培されており、仏教の経典やヒンドゥー教の神話にも登場する「聖なる果実」として崇められてきた。大航海時代にポルトガル人によって世界各地の熱帯地域へ広められた。
備考
「太陽のタマゴ」などのブランドは、糖度や外観の厳格な基準をクリアした国産完熟マンゴーの称号である。
完熟前の青いマンゴーは、東南アジアなどで野菜として漬物やサラダ(ソムタム風)に利用される。

