ビワ(びわ)

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選び方・調理法

選び方

果皮全体が鮮やかな橙色に色付き、表面に産毛と白い粉(ブルーム)が残っているものが新鮮。果皮にハリがあり、傷や変色がないものを選ぶ。軸がしっかりしており、持ったときに重量感があるものが良質。

下処理

非常に傷つきやすいため、流水で優しく洗う。ヘタ側からではなく、お尻(果頂部)の方から皮をむくと、果肉を傷めず綺麗にむくことができる。果肉は空気に触れるとすぐに褐変するため、カット後は速やかにレモン水や薄い塩水にさらすと変色を抑制できる。

保存方法

追熟しない果実であり、収穫直後が最も美味しいため、購入後はすぐに食べるのが基本。低温に弱く、長時間冷蔵庫に入れると風味が落ちて果肉が硬くなるため、風通しの良い涼しい場所で常温保存する。冷やして食べる場合は、食べる1〜2時間前に冷蔵庫へ入れるのが望ましい。

時期・特徴

国内分布

長崎県、千葉県、鹿児島県、香川県、和歌山県など、主に温暖な沿岸部で栽培されている。

時期

路地栽培の旬は5月〜6月。ハウス栽培のものは2月〜4月頃から市場に出回る。

栄養

果肉の橙色はβ-カロテンやβ-クリプトキサンチンによるもので、体内でビタミンAとして働き、粘膜の健康維持や抗酸化作用が期待できる。また、高血圧予防に効果的なカリウムや、抗酸化成分のポリフェノール(クロロゲン酸など)も含まれている。

特徴

バラ科ビワ属の常緑高木。初夏を告げる季節感豊かな果実として古くから親しまれている。果肉はやわらかく極めて多汁。上品な甘みと穏やかな酸味が調和した繊細な味わいが特徴。中心部には大きな褐色の種子が数個入っており、可食率は約70%程度である。

品種・由来

品種

  • 品種名:茂木(もぎ)、田中(たなか)、長崎早生、涼風、陽玉、希房(種なし)など。
  • 分類:バラ科ビワ属
  • 学名:Eriobotrya japonica

由来

果実の形が楽器の「琵琶」に似ていることからその名がついたとされる。

伝来

日本にも古くから野生種が存在していたが、現在栽培されている大型品種の多くは、江戸時代末期に中国(当時の清)から長崎県に導入された「唐ビワ」をルーツとしている。これを元に長崎で「茂木」が、明治時代に東京で「田中」が育成され、二大品種として普及した。

歴史背景

古くから「桃栗三年柿八年、枇杷は早くて十三年」と言われるほど結実までに時間を要する果樹とされる。近年では、千葉県で開発された「希房」のような種なし品種や、贈答用の大玉品種の育成が進み、高級果実としての地位を確立している。

備考

【健康被害に関する注意】

ビワの種子には天然の有害物質である青酸配糖体(アミグダリン等)が高濃度に含まれる。農林水産省などは、健康への影響を懸念し、種子を粉末にした食品の摂取や、種子を過度に摂取しないよう注意喚起を行っている。一方で、果肉については安全に食すことができる。

また、ビワの葉は乾燥させて「ビワ茶」とするほか、古くから民間療法に用いられてきた歴史がある。

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