草もち

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選び方・調理法

選び方

餅の色が鮮やかで深い緑色をしており、ヨモギ特有の爽やかな香りがしっかりと感じられるものを選ぶ。表面が乾燥してひび割れておらず、指で押した際に適度な弾力と柔らかさがあるものが新鮮である。合成着色料を使用せず、ヨモギ本来の繊維が見えるものは風味が強い。

下処理

一般的には調理済みのものをそのまま供する。餡が入っていない「切り餅」タイプの場合は、焼く、茹でる、あるいは蒸すことで柔らかくして食べる。焼いてから醤油をつけたり、きな粉と砂糖をまぶしたりするのが一般的。時間が経って硬くなった餡入り草もちも、表面を軽く煎ることで香ばしさが加わり、美味しく食べられる。

保存方法

乾燥を避けるため、1個ずつラップで包んで密閉し、直射日光の当たらない涼しい場所で常温保存する。他の餅菓子と同様、冷蔵庫に入れると澱粉が老化して短時間で硬くなるため、基本的には当日中に食べきるのが望ましい。長期保存する場合は、ラップをして密閉袋に入れ、冷凍(-18℃以下)保存が可能。解凍は自然解凍するか、蒸し直すと風味が戻る。

時期・特徴

国内分布

全国。

時期

春(2月〜5月頃)。新芽のヨモギが出回る時期が旬とされるが、現在は加工・冷凍されたヨモギの使用により通年流通している。

栄養

主成分はもち米由来の炭水化物。ヨモギにはβ-カロテン、ビタミンK、葉酸、鉄分、カルシウム、食物繊維などが豊富に含まれており、和菓子の中では微量栄養素を摂取しやすい部類に入る。

特徴

茹でてアク抜きをし、細かく叩いたヨモギの新芽をもち米と一緒に搗き込んだ餅。ヨモギの強い香りと深い緑色が特徴で、古来より「草の生命力を取り込む」として重宝されてきた。邪気を払う力があると信じられ、上巳の節句(桃の節句)には欠かせない行事食である。形状は丸く成形して餡を包んだものや、切り餅状のもの、きな粉をまぶしたものなど多岐にわたる。

品種・由来

  • 品種名:よもぎ餅、よもぎ団子
  • 分類:菓子類(和菓子・餅菓子)
  • 学名:―

由来

ハハコグサやヨモギといった野草を練り込んだ餅であることから「草もち」と呼ばれる。別名の「よもぎ餅」は、現在主原料として使われるヨモギの名に由来する。

伝来

古代中国において、3月上旬の「上巳の節句」にハハコグサ(御形)を練り込んだ餅を食べて病を払う風習があり、それが日本に伝わったとされる。平安時代の承和年間(850年頃)にはすでに宮廷行事として定着していた記録がある。

歴史背景

もともとはハハコグサが使われていたが、江戸時代頃からヨモギが主流になったとされる。これには「母と子を搗き潰すのは縁起が悪い(母子草という名から)」という説や、単にヨモギの方が繁殖力が強く、香りと色づきが良かったためという説などがある。現在も地域によってはハハコグサを用いる伝統が残っている場合もある。

備考

ヨモギのアク抜きには重曹(炭酸水素ナトリウム)が使われることが多いが、使いすぎると香りが飛び、色が不自然に黒ずむため、プロの現場では手早い処理が求められる。また、餅米だけでなく上新粉(うるち米の粉)を混ぜて食感に歯切れの良さを出す製法も一般的である。

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