きりざんしょ

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選び方・調理法

選び方

表面が乾燥してひび割れておらず、適度な弾力ともちもちとした質感があるものを選ぶ。山椒特有の爽やかな香りがしっかりと立ち、色が鮮やかな(または自然な色合いの)ものが新鮮で良品とされる。

下処理

一般的に細長く切り揃えられた状態で販売されているため、そのまま供する。時間が経過して硬くなった場合は、オーブントースターで軽く炙るか、蒸し器で数分蒸し直すと、山椒の香りが再び引き立ち、つきたての柔らかさが戻る。

保存方法

乾燥を防ぐため、密閉容器に入れるかラップで包み、直射日光を避けた涼しい場所で常温保存する。澱粉の老化により冷蔵庫ではすぐに硬くなるため避ける。製造から1〜2日以内に食べきるのが望ましいが、長期保存する場合は冷凍(-18℃以下)し、自然解凍後に軽く温め直すとよい。

時期・特徴

国内分布

東京都(関東近郊)、山形県(鶴岡市周辺)、山梨県など。

時期

11月(関東の酉の市)、12月(冬至や正月前後など、地方により異なる)。

栄養

主成分は上新粉由来の炭水化物。微量栄養素として、銅、鉄、マンガンなどのミネラルを含む。また、山椒に含まれるサンショオールなどの成分には、消化を助け、食欲を増進させる作用があるとされる。

特徴

上新粉に砂糖と粉山椒(皮の粉末)を加えて練り、蒸し上げた後に臼でつき、薄くのばして算木(さんき)形や拍子木形に切り分けた餅菓子。山椒のピリッとした刺激と爽やかな香りが、砂糖の甘味と調和しているのが特徴。

紅白のほか、抹茶(緑)、黒糖(茶)、黄、白の五色に染め分けた彩り豊かなものも多い。生地を二度蒸しして粘りを出した「練山椒(ねりざんしょ)」という、より高級な製法も存在する。

品種・由来

  • 品種名:きりざんしょ(切り山椒)、練山椒
  • 分類:菓子類(和菓子・餅菓子)
  • 学名:―

由来

山椒は捨てるところがなく、全ての部分(葉、実、花、幹、皮)が利用できることから、古くから「有益な木」として縁起を担ぐ習慣があった。この山椒を練り込み、運を「切り」開くという意味を込めて「切り山椒」と呼ばれたのが由来とされる。

伝来

日本独自の和菓子。江戸時代にはすでに江戸の町で広く親しまれていた記録がある。

歴史背景

江戸時代後半、江戸・浅草の「酉の市(とりのいち)」で縁起物として売られるようになり、現在も11月の酉の日には欠かせない名物となっている。また、茶人の小堀遠州が好んだとされる「練山椒」の流れを汲む製品もあり、格の高い茶菓子としての側面も持つ。地方では、山形県鶴岡市で冬至に食べる習慣や、山梨県で正月の縁起菓子として作られるなど、地域に根ざした季節行事と深く結びついている。

備考

山椒の「捨てるところがない」という特性は、家系が絶えない、あるいは商売において無駄がないといった「子孫繁栄」や「商売繁盛」の象徴として重宝されてきた。

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