選び方・調理法
選び方
表面を覆う小麦粉の皮が薄く、中身の餡が透けて見えるようなものを選ぶ。六面の焼き色が均一で、角がしっかりと立っているものが良品とされる。小豆の粒が崩れず、ふっくらと艶のあるものが新鮮である。
下処理
特別な下処理は不要。皮の香ばしさをより引き立てるには、フライパンやオーブントースターで表面を軽く炙ると、中の餡が温まり、より風味豊かになる。
保存方法
乾燥を防ぐため、1個ずつラップで包み、直射日光を避けた涼しい場所で常温保存する。製造から2〜3日以内に食べるのが望ましい。夏場や長期保存の場合は、ラップをした状態で密閉容器に入れ、冷蔵または冷凍(-18℃以下)する。食べる際は、自然解凍後に軽く温め直すと、作りたての食感に近づく。
時期・特徴
国内分布
全国。特に石川県(金沢市)や東京都などは、名産地や老舗が多いことで知られる。
時期
通年。
栄養
小豆を主原料とするため、炭水化物(糖質)が豊富。小豆由来の植物性タンパク質、食物繊維、カリウム、鉄分、ポリフェノール(アントシアニン)、サポニンなどが含まれる。脂質が極めて少なく、和菓子の中でも栄養バランスに優れた健康的な菓子とされる。
特徴
寒天で四角く固めた粒あんの周囲に、小麦粉を水で溶いた生地を薄く付け、各面を鉄板で軽く焼き上げた和菓子。現在は「角きんつば」が一般的だが、本来は円形であった。
他の和菓子に比べて皮が非常に薄いため、小豆本来の風味や食感を直接的に味わえるのが最大の特徴。甘さは控えめに仕上げられることが多く、茶席の菓子としても重宝される。
品種・由来
- 品種名:小豆きんつば(角きんつば、丸きんつば)、芋きんつば、栗きんつば、カボチャきんつば
- 分類:菓子類(和菓子・焼き菓子)
- 学名:―
由来
丸く平らに整えた形状が、日本刀の「鍔(つば)」に似ていたことに由来する。当初は米粉を皮に使用しており、その色が白く光って見えたことから「銀鍔(ぎんつば)」と呼ばれていた。その後、江戸に伝わった際に皮の材料が小麦粉に変わり、焼き色が黄色味を帯びること、また「銀よりも金のほうが縁起が良い」という江戸っ子の気質から「金鍔(きんつば)」に改名されたといわれる。
伝来
江戸時代中期、京都で考案された「銀鍔」が始まりとされる。その後、江戸へと伝わり、製法や名称が変化して現在の「きんつば」の形が確立された。
歴史背景
江戸時代には屋台などで焼きたてを売る庶民の菓子として親しまれた。明治30年(1897年)頃、神戸・元町の「紅梅堂(現在の本高砂屋)」の創業者・杉田太吉が、それまでの円形から効率よく焼ける四角い「角きんつば」を考案し、これが現代の主流となった。富山県高岡市など一部の地域では、現在も伝統的な円形のきんつばが名物として残っている。
備考
「芋きんつば」は、サツマイモを蒸して練り上げた「芋餡」を使用する。小豆のきんつばに比べてしっとりとした質感で、秋の味覚として人気が高い。

