選び方・調理法
選び方
表面の豆の粒が揃っており、皮が破れたり潰れたりしていないものを選ぶ。仕上げに寒天液(錦玉液)が塗られているものは、その艶が瑞々しく、表面が乾燥して白っぽくなっていないものが新鮮である。
下処理
特別な下処理は不要。そのまま供する。切り分ける際は、豆が剥がれ落ちやすいため、非常に切れ味の良い包丁を用いるか、一人前ずつ小ぶりなものを選ぶのが一般的である。
保存方法
乾燥を非常に嫌うため、密閉して保存する。澱粉の老化により硬くなるため冷蔵保存は避け、常温(冷暗所)で保存し、製造当日または翌日中に食べきるのが望ましい。長期保存の場合は、1個ずつラップで包み密閉容器に入れて冷凍(-18℃以下)が可能。解凍は室温での自然解凍が適しており、電子レンジ加熱は表面の寒天が溶けたり豆の質感が変わったりするため避ける。
時期・特徴
国内分布
全国。
時期
通年(季節により、春はうぐいす豆、秋は栗を用いるなど、旬の素材が選ばれることが多い)。
栄養
主成分は豆類および砂糖由来の炭水化物。アズキやインゲンマメを多用するため、植物性タンパク質、食物繊維、カリウム、サポニン、鉄分などを豊富に含む。
特徴
求肥、餅、または硬めに練った餡(練り切りなど)を芯にし、その周囲に隙間なく甘煮の豆を貼り付けた和菓子。仕上げに艶出しの寒天液(錦玉液)を塗り、宝石のような光沢を持たせるのが一般的。豆の種類によって、赤(アズキ)、白(白インゲン)、緑(うぐいす豆)、黄(栗)と多彩な色彩を楽しめる。江戸時代から続く、贅沢に豆を用いた代表的な半生菓子である。
品種・由来
- 品種名:小倉かのこ(アズキ)、京かのこ(白インゲン)、うぐいすかのこ(青大豆)、栗かのこ(栗)など。
- 分類:菓子類(和菓子・生菓子または半生菓子)
- 学名:―
由来
表面にびっしりと並んだ豆の様子が、鹿の子(しかのこ)の背中にある白い斑点模様(鹿の子模様)に似ていることから、その名がついたとされる。また、絞り染めの技法である「鹿の子絞り」に似ていることに由来するという説もある。
伝来
日本独自の和菓子。江戸時代、宝暦年間(1751〜1764年)頃に江戸の日本橋にあった菓子屋が考案し、売り出したのが始まりとされる。
歴史背景
江戸時代中期、当時としては高級品であった砂糖と豆をふんだんに使用したこの菓子は、見た目の華やかさと食べ応えから江戸庶民の間で大流行した。その後、京都にも伝わり、各地で特産の豆を用いた「かのこ」が作られるようになった。
備考
芯となる素材や周りに付ける豆の組み合わせにより、季節感を表現しやすい菓子である。栗かのこについては、長野県小布施町などの栗の名産地において、栗餡に栗の甘露煮を組み合わせた独自の形態も発展している。

