日本ナシ

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選び方・調理法

選び方

果皮に張りがあり、重量感があるものを選ぶ。幸水などの「赤なし」は、完熟すると地色が黄色から赤みがかるため、青みが抜けてきたものが食べ頃。二十世紀などの「青なし」は、黄色みがかって透明感が出てきたものが甘みが強い。

下処理

皮をむき、芯の部分を大きめに取り除く。芯の周辺は酸味が強いため、深く取り除いた方が甘みを強く感じられる。変色を防ぐには、薄い塩水やレモン水にくぐらせるとよい。

保存方法

乾燥を防ぐため、ポリ袋に入れて密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存する。ヘタ側を下にして置くと鮮度が保たれやすい。長期保存には向かないため、購入後は早めに消費する。

時期・特徴

国内分布

千葉県、茨城県、栃木県、鳥取県、福島県などが主な産地。西洋なしは山形県、青森県、長野県などで多く栽培される。

時期

日本なしは7月下旬から10月頃(最盛期は8月〜9月)。西洋なしは9月から1月頃(追熟期間を含む)。

栄養

成分の約90%が水分。糖質の主成分はショ糖、果糖、ブドウ糖で、吸水性の高い糖アルコールの一種「ソルビトール」を多く含む。カリウムや、タンパク質分解酵素のプロテアーゼも含まれる。

特徴

大きく分けて日本なし、西洋なし、中国なしの3種類がある。日本なしは石細胞(せきさいぼう)によるシャリシャリとした食感が特徴で、海外ではその食感から「サンドペア(Sand Pear)」と呼ばれる。一方、西洋なしは後熟させることで緻密でねっとりとした肉質になり「バターペア(Butter Pear)」とも称される。

品種・由来

  • 品種名:(日本なし)幸水、豊水、新高、あきづき、二十世紀、南水、新之助、長十郎 /(西洋なし)ラ・フランス、バートレット、ル・レクチェ /(中国なし)鴨梨(ヤーリー)、慈梨(ツーリー)
  • 分類:バラ科ナシ属
  • 学名:(日本なし) Pyrus pyrifolia var. culta / (西洋なし) Pyrus communis / (中国なし) Pyrus ussuriensis

由来

諸説ある。貝原益軒の『日本釈名』では、果肉が白いことから「中白(なかしろ)」が略されたとする説。他にも、芯に近いほど酸味が強いため「中酸(なかす)」が転じた説、風があると実が落ちやすいため「風(な)し」となった説などがある。

伝来

日本で栽培される果物の中では歴史が古く、弥生時代の遺跡(登呂遺跡など)から種子が発見されている。『日本書紀』にも栽培の推奨に関する記述がある。

歴史背景

中国では2500年前から、ヨーロッパでも有史以前から栽培されていた。日本なしは日本に自生していたヤマナシが祖先とされる。江戸時代には栽培技術が飛躍的に向上し、150種以上の品種が作られた。代表的な「二十世紀」は1888年(明治21年)、千葉県松戸市のゴミ捨て場に生えていた苗を当時13歳の松戸覚之助が発見したものである。

備考

「桃栗三年柿八年、梨の(大)馬鹿十八年」:実を結ぶまでに長い年月がかかることの例えだが、実際には接ぎ木後3〜4年で収穫できる。

「梨の花咲きゃ粟を蒔け」:農事暦としてのことわざ。梨の花の開花時期が粟の播種に適していることを指す。

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