選び方・調理法
選び方
殻付きの場合は、表面に傷や穴がなく、振ったときに中で実が動く音がしないもの(身が詰まっているもの)を選ぶ。剥き身の場合は、色が均一なクリーム色で、表面に張りがあり、酸化した油臭がないものが良品。
下処理
一般的にローストして使用する。150℃程度のオーブンで軽く色付くまで加熱すると、特有の芳香が引き立ち、薄皮も剥きやすくなる。和食では、胡麻の代わりに「和え衣」や「揚げ衣」として利用されることもある。
保存方法
脂質が多く酸化しやすいため、密閉容器に入れて直射日光・高温多湿を避けて保存する。素焼きしたものや粉末(プードル)にしたものは特に劣化が早いため、冷蔵または冷凍保存が望ましい。
時期・特徴
国内分布
カバノキ科の落葉低木。日本には自生種としてハシバミやツノハシバミが存在するが、食用のヘーゼルナッツ(西洋ハシバミ)はほぼ100%が輸入品。主な産地はトルコ(世界生産の約7割)、イタリア、アメリカ(オレゴン州)である。
時期
収穫期は8月下旬〜9月頃。乾燥・加工品として年間を通じて流通している。
栄養
脂質が成分の約60%を占め、その大部分がオレイン酸である。ビタミンE(抗酸化作用)が非常に豊富で、他に食物繊維、ビタミンB1、B6、葉酸、マグネシウム、鉄、カルシウムなどのミネラルをバランスよく含む。
特徴
世界三代ナッツ(アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ)の一つ。どんぐりに似た外観の殻に包まれている。チョコレートや製菓との相性が極めて良く、加熱することで生まれる濃厚で気品のある香りは、高級菓子の風味付けに欠かせない。
品種・由来
- 品種名:アベラーナ(西洋ハシバミ)、マキシマ(オオハシバミ)
- 分類:カバノキ科ハシバミ属
- 学名:Corylus avellana L.
由来
- 学名の Corylus は、実を包む総苞(そうほう)の形が兜に似ていることから、ギリシャ語でヘルメットを意味する「korys」に由来するとされる。種小名の avellana は、古くから名産地であったイタリアの都市アヴェッリーノ(Avellino)にちなむ。
伝来
日本には、明治時代以降に西洋菓子文化とともに本格的に導入された。日本自生のハシバミは古来「柴栗(しばぐり)」などと呼ばれ、食用にされていた記録があるが、商業的な栽培には至っていない。
歴史背景
紀元前からヨーロッパや西アジアで食用とされており、メソポタミア文明や古代ギリシア・ローマ時代から栽培・利用されていた記録がある。中国でも古くから「平榛(へいしん)」として親しまれ、世界中で重要な栄養源とされてきた。
備考
加工品としては、ペースト状にした「プラリネ」や「ジャンドゥーヤ」、ヘーゼルナッツオイル、リキュール(フランジェリコ)などがある。

