選び方・調理法
選び方
果皮に張りとツヤがあり、色が濃い橙色のものを選ぶ。手に持ったときにずっしりと重みがあるものは果汁が保たれている。ヘタが緑色で枯れていないものが新鮮。乾燥して果皮にシワが寄っているものや、軽すぎるものは避ける。
下処理
外皮が厚いため、包丁で上下を切り落としてから縦に切り込みを入れると剥きやすい。じょうのう膜(内皮)は比較的厚く、苦味成分(ナリンギン)が含まれるため、剥いて果肉だけを取り出して食すのが一般的。
保存方法
乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存する。ハッサクは貯蔵により酸味が抜けてまろやかになる性質があるが、家庭では水分が抜けやすいため、乾燥に注意して早めに消費する。
時期・特徴
国内分布
和歌山県が全国シェアの約7割を占める最大の産地。次いで広島県、徳島県、愛媛県などで栽培されている。
時期
12月中旬から翌年4月頃。収穫直後は酸味が強いため、1〜2ヶ月ほど貯蔵して酸を抜いてから出荷されることが多く、市場に出回る最盛期は2月〜3月頃となる。
栄養
ビタミンC、クエン酸、カリウムを豊富に含む。特有の苦味成分はポリフェノールの一種「ナリンギン」で、高血圧予防や抗アレルギー作用があるとされる。
特徴
日本原産の柑橘。果肉は淡黄色で結晶状に締まっており、独特のプリッとした歯ごたえがある。他の柑橘に比べて果汁は少なめだが、甘味、酸味、そしてほのかな苦味が調和した爽やかな風味が特徴。
品種・由来
- 品種名:八朔(普通八朔)、紅八朔(農間紅八朔など)、早生八朔
- 分類:ミカン科ミカン属
- 学名:Citrus hassaku
由来
江戸時代末期、広島県因島の浄土寺住職が「八月朔日(旧暦の8月1日、現在の8月下旬〜9月頃)になれば食べられる」と言ったことからその名がついたとされる。ただし、実際にはその時期はまだ未熟で食用には適さない。
伝来
1860年(万延元年)頃、広島県因島(現・尾道市)の浄土寺境内で発見された偶発実生(自然に芽生えたもの)が起源とされる。
歴史背景
ブンタンの血を引く自然雑種と考えられている。明治時代以降に各地へ広まり、昭和初期に和歌山県へ導入されてから生産量が飛躍的に増大した。現在では日本の代表的な中晩生柑橘の一つとして定着している。
備考
「紅八朔」は、普通のハッサクに比べて果皮や果肉が赤みがかっており、糖度が高い傾向にある。一部の薬(血圧降下剤など)を服用している場合、ハッサクに含まれる成分が薬の代謝に影響を与える可能性があるため注意が必要である。

