選び方・調理法
選び方
果皮に張りとツヤがあり、色が均一に濃い紫色のものを選ぶ。表面に「ブルーム」と呼ばれる白い粉が均一に付着しているものは、鮮度が保たれている証拠である。手に持ったときにずっしりと重みがあり、指先で軽く触れた際にわずかに弾力を感じる程度が食べ頃。
下処理
中心に楕円形の核(種)が一つある。縦に一周切り込みを入れ、ひねるようにして二つに割り、種を取り除く。皮には食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれているため、生食の場合は皮ごと食べるのが一般的である。
保存方法
未熟で硬いものは、乾燥を防ぐため新聞紙などで包み、常温で数日置いて追熟させる。完熟したものはポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに消費する。長期保存する場合は、種を除いてから冷凍するか、ジャムやコンポートに加工する。
時期・特徴
国内分布
長野県が全国生産量の約6割を占める最大の産地。次いで北海道、青森県、山形県などの寒冷地を中心に栽培されている。
時期
8月中旬から10月上旬。品種によって収穫期が異なり、8月の「シュガー」から始まり、9月の「サンプルーン」「スタンレー」へと続く。
栄養
カリウム、食物繊維(ペクチン)、ビタミンE、ビタミンA(β-カロテン)を豊富に含む。特にネオクロロゲン酸などのポリフェノール類が多く、抗酸化作用が強い。鉄分については、かつて非常に多いと宣伝されたが、実際には他の果物と比較して特筆して多いわけではなく、乾燥させることで成分が凝縮され効率よく摂取できる性質を持つ。
特徴
ヨーロッパスモモの一種。ニホンスモモ(プラム)に比べ、果実はやや小ぶりなラグビーボール形で、果皮は濃い紫色、果肉は琥珀色をしている。糖度が非常に高く、酸味とのバランスが良い。乾燥させても発酵しにくいため、ドライフルーツとしての利用が世界的に普及している。
品種・由来
- 品種名:サンプルーン、シュガー、スタンレー、プレジデント、ベイラー、くらしま早生
- 分類:バラ科サクラ属(スモモ属)
- 学名:Prunus domestica
由来
ギリシャ語でスモモを指す「プロウノン(prounon)」が語源。これがラテン語の「prunum」を経て、英語の「prune」となった。
伝来
日本へは明治時代初期にアメリカやフランスから導入された。しかし、雨の多い日本の気候では裂果しやすく、当初は栽培が困難であった。その後、比較的雨の少ない長野県を中心に栽培技術が確立され、食用として普及した。
歴史背景
コーカサス地方からカスピ海沿岸が原産地とされる。古代ローマ時代にはすでに多くの品種が存在し、ヨーロッパ各地へ広まった。19世紀半ばにフランス人ルイ・ペリエによってカリフォルニアへ持ち込まれ、現在のアメリカにおける一大産業の基礎が築かれた。
備考
プルーンには緩下作用(便通を良くする働き)がある糖アルコールの「ソルビトール」が含まれている。一度に多量に摂取するとお腹が緩くなることがあるため、摂取量には注意が必要である。

