クリームチーズ

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選び方・調理法

選び方

色はムラのない均一な白色で、表面にツヤがあり、なめらかな質感のものを選ぶ。容器の中に過度な水分(ホエイ)の分離が見られるものや、端が黄色く変色しているものは酸化や鮮度の低下が疑われるため避ける。開封後はカビが発生しやすいため、用途に合わせた適当なサイズを選択することが望ましい。

下処理

冷蔵庫から出した直後は組織が硬く、そのまま混ぜるとダマ(塊)になりやすいため、調理に使用する30分〜1時間前に室温に戻しておく。急ぐ場合は、電子レンジで数秒ずつ加熱して柔らかくする方法もあるが、溶け出すと分離するため注意が必要。木べらやゴムベラで練り、クリーム状に滑らかにしてから他の材料と合わせる。

保存方法

要冷蔵(10℃以下)。非常に吸湿性が高く、また空気中の雑菌によるカビの影響を受けやすいため、開封後は切り口をラップで隙間なく密閉し、さらに密閉容器に入れて保存する。冷凍保存は水分と脂肪分が分離して組織がボソボソになり、特有の滑らかさが損なわれるため、非加熱での生食には向かない(加熱調理用であれば可能だが推奨はされない)。開封後は賞味期限にかかわらず、数日〜1週間程度を目安に使い切る。

時期・特徴

国内分布

世界中で生産されているが、日本国内ではアメリカ産やオーストラリア産の輸入品のほか、北海道をはじめとする酪農地帯で国産品も多く製造されている。

時期

通年。

栄養

製造過程で生クリームを添加するため、他のチーズに比べて脂質が多く、エネルギー(カロリー)が高い。皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンA(レチノール)が豊富。一方で、ホエイとともにカルシウムが流出しやすいため、ハードタイプのチーズと比較するとカルシウム含有量は控えめである。

特徴

熟成工程を経ないフレッシュタイプのナチュラルチーズ。きめが細かく、バターのように滑らかな口当たりと、豊かなミルクのコク、爽やかな酸味が特徴である。熟成チーズ特有の強い香りや癖がないため、製菓(チーズケーキ等)から料理のソース、サンドイッチのスプレッド、ディップまで用途は極めて広い。

日本の乳等省令において明確な個別の基準はないが、国際規格(CODEX)等では、製品中の脂肪分や水分量について厳格な基準(例:脂肪分33%以上、水分55%以下など)が設けられていることが多い。

品種・由来

  • 品種名:クリームチーズ
  • 分類:ナチュラルチーズ(フレッシュタイプ)
  • 学名:-

由来

1872年、アメリカ・ニューヨーク州の乳製品加工業者ウィリアム・ローレンスが、フランスの「ヌーシャテルチーズ」を再現しようとした際、誤って生クリームを過剰に加えてしまったことで偶然誕生したとされる。

伝来

日本へは戦後の食の欧米化とともに紹介された。1970年代から80年代にかけて、家庭での「レアチーズケーキ」作りが流行したことで、製菓材料として一般家庭にまで広く普及した。

歴史背景

ウィリアム・ローレンスの発明後、1880年には当時最高品質の乳製品が集まるとされていた地名にちなんだ「フィラデルフィア」のブランド名で発売され、世界的なヒット商品となった。現在では世界中で最もポピュラーなフレッシュチーズの一つとして定着している。

備考

一般的な製法は、生乳と生クリームの混合乳を殺菌・冷却した後、乳酸菌と少量のレンネット(凝乳酵素)を加えて発酵・凝固させる。得られたカード(凝乳)を加熱・撹拌してホエイを分離し、塩や安定剤(グァーガム等)を加えて滑らかに練り上げて完成する。近年では乳酸菌の種類を工夫し、より酸味を抑えたマイルドな製品も増えている。

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