クランベリー(ツルコケモモ)

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選び方・調理法

選び方

果実全体が深く濃い赤色に色づき、表面に張りとツヤがあるものを選ぶ。指で軽く押した際にしっかりとした弾力があるものが新鮮である。収穫から時間が経ち、柔らかくなっているものや、変色しているものは避ける。

下処理

ボウルに溜めた水で優しく洗い、浮いてきたゴミや傷んだ果実を取り除く。非常に酸味が強く果肉も硬いため、生食されることは稀である。調理の際は、砂糖やシロップと一緒に加熱してソースやジャムにするのが一般的。加熱すると皮が弾けてペクチンが出るため、自然にトロみがつく。

保存方法

生鮮品は乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存すれば2〜3週間程度は日持ちする。長期保存する場合は、洗って水気を完全に拭き取った後、冷凍用保存袋に入れて冷凍する(半年〜1年程度保存可能)。

時期・特徴

国内分布

主な産地はアメリカ合衆国北部、カナダ、チリなど。日本国内では気候が適さないため商業的な大規模栽培はほとんど行われていないが、北海道や長野県などの寒冷地でごく少量が栽培されることがある。流通の多くは北米からの輸入果実(生・冷凍・乾燥)である。

時期

収穫期は9月下旬〜11月頃。日本ではこの時期に生の果実が一部出回るが、冷凍品やドライフルーツ、ジュースなどの加工品は通年流通している。

栄養

抗酸化作用の強いポリフェノール(プロアントシアニジン)を豊富に含む。また、体内で代謝されて馬尿酸となり、尿路の健康維持に寄与するとされるキナ酸や、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維が含まれる。

特徴

北米原産のオオミツルコケモモを指すことが多い。果実は1sim1.5cm程度の大きさで、内部に空気が含まれているため水に浮く性質がある。非常に強い酸味と渋みが特徴で、料理のアクセントとして重宝される。特に欧米では七面鳥料理に欠かせない「クランベリーソース」の原料として知られる。

品種・由来

  • 品種名
  • 品種名:スティーブンス、ベンリアー、アーリーブラック
  • 分類:ツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属
  • 学名:Vaccinium macrocarpon(オオミツルコケモモ)、Vaccinium oxycoccos(ツルコケモモ)

由来

「鶴のベリー」を意味する。開花直前の花の形が「鶴(Crane)の頭や首」に似ていることから、北米への入植者によって「Crane-berry」と名付けられ、それが転じてクランベリーとなった。

伝来

日本には明治時代に導入されたが、栽培の難しさから一般には普及しなかった。戦後、北米の食文化の流入とともに加工品としての認知度が高まった。

歴史背景

北米の先住民(ネイティブ・アメリカン)は、古くから野生のクランベリーを食用にするだけでなく、傷口の止血や染料として利用していた。また、乾燥させた肉にクランベリーを混ぜ込んだ保存食「ペミカン」は重要なエネルギー源であった。19世紀初頭からマサチューセッツ州などで商業的な栽培が始まった。

備考

【注意】 グレープフルーツと同様に、血液凝固阻止剤(ワーファリン等)を服用している場合、クランベリージュース等の大量摂取は薬の効果に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要とされる。

本原稿の校正・加筆が完了しました。他にも編集・推敲が必要な食材原稿がございましたら、いつでもお知らせください。

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