ココナッツ(ヤシの実)

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選び方・調理法

選び方

丸ごとの果実(褐色の成熟果):手に持ったときに重みがあり、振ると内部でココナッツウォーターが「チャプチャプ」と音を立てるものが新鮮。音がしないものは水分が乾燥しており、果肉の状態も悪いことが多い。

加工品(ロング・ファイン等):純白で色が均一なものを選ぶ。酸化が進むと黄色味を帯び、特有の油臭(酸敗臭)が出るため注意が必要。

下処理

生果実:上部の「目」と呼ばれる3つの窪みのうち、柔らかい部分に穴を開けて水分(ウォーター)を取り出す。その後、ハンマー等で殻を割り、内側の白い胚乳をスプーン等で剥ぎ取る。胚乳の裏側に付いている茶色の薄皮は、ピーラー等で削り取ると口当たりが良くなる。

ココナッツミルクの抽出:削った生の胚乳に同量程度の熱湯を加え、揉み出してから布で絞ると「一番絞り(ココナッツクリーム)」、再度お湯を加えて絞ると「二番絞り」が得られる。

保存方法

丸ごとの果実:常温で1ヶ月程度保存可能だが、徐々に水分が抜けるため早めに使用する。

生果肉:傷みが早いため、密閉容器に入れて冷蔵し、2〜3日中に使い切る。冷凍も可能。

乾燥品:脂質が多く酸化しやすいため、密閉して冷暗所(または冷蔵庫)で保存する。

時期・特徴

国内分布

フィリピン、インドネシア、マレーシアなどの熱帯地域からの輸入品が大部分を占める。国内では沖縄や小笠原諸島でわずかに自生・栽培が見られるが、商業的な流通量は極めて少ない。

時期

産地が熱帯のため、通年安定して輸入・流通している。

栄養

脂質が主成分で、その多くはエネルギーとして燃焼されやすい「中鎖脂肪酸(ラウリン酸など)」である。カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルや食物繊維も豊富に含む。

特徴

ココヤシの果実。未熟果は内部の水分(ココナッツウォーター)を飲料とし、成熟果は厚く固まった白い胚乳を利用する。

ココナッツファイン:胚乳を粉末状に細かく砕いたもの。

ココナッツロング:胚乳を細長く削ったもの。食感のアクセントになる。

コプラ:胚乳を乾燥させたもの。ヤシ油(ココナッツオイル)の原料となる。

品種・由来

  • 品種名
  • 品種名:ココヤシ(背の高い「トール型」と、樹高の低い「ドワーフ型」に大別される)
  • 分類:ヤシ科ココヤシ属
  • 学名:Cocos nucifera L.

由来

15世紀のポルトガルやスペインの探検家が、果実にある3つの窪みを猿の顔に見立てて、スペイン語で「猿の顔(幽霊、怪物)」を意味する「Coco(ココ)」と呼んだことに由来する。

伝来

古くから黒潮に乗って果実が日本の海岸に漂着していたが(「名も知らぬ遠き島より〜」の詩で有名)、食用としての本格的な輸入・普及は、西洋菓子の文化が定着した明治から大正時代以降とされる。

歴史背景

熱帯地方では「生命の木」と呼ばれ、果肉や水分を食料とするだけでなく、殻を燃料や器に、葉を屋根の材料に、繊維をロープにするなど、生活の全てを支える重要な資源として利用されてきた。

備考

料理において「ココナッツミルク」と「ココナッツウォーター」は別物である。ミルクは成熟果の胚乳から抽出したもの(脂質が多い)であり、ウォーターは果実内部の液状胚乳(脂質が少なくさらっとしている)を指す。

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