ヤマモモ

Contents

選び方・調理法

選び方

果実全体が濃い赤紫色に色付き、表面の粒状の突起にハリがあるものを選ぶ。輸送中の振動や重みで潰れやすいため、容器の底に果汁が漏れているものは避ける。

下処理

表面の凹凸に汚れや小さな虫が入り込んでいることがあるため、ボウルに溜めた水で優しく振り洗いをする。生食のほか、酸味が強い場合は塩水に数分浸けると甘みが引き立つ。中心に硬い核が一つあるため、調理の際は注意する。

保存方法

極めて傷みが早く、常温では一日も持たないことが多い。キッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れ、冷蔵庫の冷気吹き出し口付近を避けて保存し、当日中に消費するのが理想。食べきれない場合は、水洗いして水気を切り、そのまま冷凍保存することでジャムや果実酒に活用できる。

時期・特徴

国内分布

高知県、徳島県を中心に、関東以南の温暖な太平洋側の地域に自生・栽培されている。

時期

6月中旬〜7月上旬。収穫期間が非常に短く、市場に出回る期間も限られる。

栄養

主成分はブドウ糖と果糖。酸味の主成分であるクエン酸は疲労回復に寄与する。果皮の赤色はポリフェノールの一種であるアントシアニンによるもので、強い抗酸化作用が期待できる。

特徴

ヤマモモ科ヤマモモ属の雌雄異株の常緑高木。果実は直径1.5cm〜2cm程度だが、栽培品種では3cmを超える大玉も存在する。松脂に似た独特の芳香があり、甘酸っぱく野趣あふれる味わいが特徴。庭木や街路樹としても広く利用されるが、食用としての栽培産地は限定的である。

品種・由来

品種

  • 品種名:森口、瑞光、広東、亀蔵、中山 など。
  • 分類:ヤマモモ科ヤマモモ属
  • 学名:Myrica rubra

由来

山に自生しモモのような果実をつけることから「山桃」、あるいは実がたわわに成る様子から「山百百」と書かれたことに由来する説がある。また、中国名「楊梅(ヤンメイ)」の転訛説も存在する。

伝来

日本、中国、台湾を原産とする。日本では古くから本州、四国、九州の低地に自生しており、万葉集にもその名が登場するなど、日本人にとって古くから馴染み深い野生果実である。

歴史背景

徳島県では阿波藩の時代から貴重な資源として保護・育成され、凶作時の代用食としても重宝された。現在、徳島県では「県の木」、高知県では「県の花」に指定されており、地域の象徴として親しまれている。

備考

英名は Chinese bayberry のほか、wax myrtle とも呼ばれる。加工適性が高く、ジャムやゼリー、リキュール(ヤマモモ酒)、シロップ煮などに加工されることが多い。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェア頂けると嬉しいです! I would appreciate if you could share!
Contents