選び方・調理法
選び方
乾燥したソラマメは、皮にツヤがあり、粒の大きさが揃っているものを選ぶ。市販の「ふき豆(富貴豆)」として販売されているものは、豆の形が崩れておらず、表面がふっくらと仕上がっているものが良質とされる。
下処理
完熟して乾燥したソラマメを十分に水に浸けて戻した後、一粒ずつ丁寧に皮を剥く。皮を剥いた豆を、形が崩れないよう弱火でゆっくりと炊き上げ、砂糖と少量の塩を加えて味を浸透させる。
保存方法
家庭で調理した場合は、冷めてから密閉容器に入れ冷蔵庫で保存する。保存料を使用しないことが多いため、3〜4日を目安に消費する。市販品は開封後、乾燥を避けて冷蔵保存する。
時期・特徴
国内分布
山形県(特に山形市周辺)。山形県の名産品・銘菓として全国的に知られている。
時期
乾燥豆を使用するため通年製造・販売されている。原料のソラマメの収穫時期は初夏であるが、加工品としての旬は特に定められていない。
栄養
主成分は炭水化物とタンパク質である。ミネラル類では銅、鉄、マグネシウムを多く含み、皮を除去しているものの食物繊維も含まれている。
特徴
ソラマメの皮を剥いてから甘く煮た煮豆の一種。皮がないため口当たりが非常に滑らかで、ソラマメ特有のホクホクとした食感と上品な甘みが特徴。山形県では青エンドウ(グリーンピースの完熟豆)を同様の手法で煮たものも「富貴豆(ふうき豆)」と呼ぶ場合があるが、一般的にはソラマメを用いたものが主流である。
品種・由来
- 品種名:ふき豆(原料:ソラマメ)
- 分類:マメ科ソラマメ属
- 学名:Vicia faba
由来
皮を剥いて丁寧に煮上げる手間がかかることや、炊き上がりの色が美しい黄金色であることから、富と貴さを象徴する「富貴(ふうき)」の字が充てられたとされる。
伝来
山形県における富貴豆の製造は、明治時代にさかのぼるとされる。もともとは保存食としての煮豆の一種であったが、製法が洗練されるにつれ、贈答用の銘菓として定着した。
歴史背景
山形市内の菓子店が、日持ちのしない生菓子に代わる名物として、乾燥ソラマメを用いた煮豆を改良し「富貴豆」として売り出したのが始まりとされる。現在では山形を代表する土産菓子の一つとなっている。
備考
別名:ふうき豆、ふっき豆。地域や店舗によっては、ソラマメの代わりに青エンドウ(青えんどう豆)を使用することもあるが、製法や名称の由来は共通している。

