ビール

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選び方・調理法

選び方

缶や瓶に凹みや傷がないか、また製造年月が新しいかを確認する。日本のラガービールは鮮度が極めて重要であり、製造から時間が経過したものは風味が落ちやすい。クラフトビールの場合は、スタイル(IPA、スタウト、ヴァイツェンなど)によって求められる香りや苦味の強さが異なるため、料理との相性を考慮して選択する。

下処理

飲用時はスタイルに合わせた適温(ラガーは4〜8℃、エールは8〜12℃前後)に冷やす。グラスは油分がつかないよう清潔に洗浄し、自然乾燥させたものを使用することで、きめ細かな泡(フロス)を維持できる。料理においては、炭酸成分が揚げ物の衣を軽く仕上げるほか、麦芽の糖分が焼き色を良くし、ホップの苦味が肉の脂っこさを切るソースのベースとしても重宝される。

保存方法

日光(特に紫外線)を完全に遮断し、振動の少ない冷暗所で保存する。急激な温度変化は酸化を早め、「日光臭」と呼ばれる劣化臭の原因となる。家庭用冷蔵庫での保存時も、ドアポケットなどの振動が多い場所は避けるのが望ましい。また、凍結は成分の変質や容器破損を招くため厳禁である。

時期・特徴

国内分布

大手メーカーの工場が全国各地に点在するほか、47都道府県すべてにクラフトビール(地ビール)の醸造所が存在する。特に北海道、東北、長野などは良質なホップや原料米の産地としても知られ、地域特性を活かしたビール造りが盛んである。

時期

通年流通しているが、日本では夏季に消費量が最大となる。秋には「秋限定」のコクの強い銘柄、冬にはアルコール度数を高めた季節限定品が登場するなど、四季に合わせた製品展開がなされている。

栄養

水を除いた主成分は炭水化物(糖質)だが、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などのビタミンB群や、マグネシウム、リン、カリウムなどのミネラルをバランスよく含む。ホップ由来のポリフェノールには抗酸化作用が期待される。アルコール度数は一般的に5%前後だが、スタイルにより3%から10%を超えるものまで幅がある。

特徴

麦芽(主に大麦を発芽させたもの)、ホップ、水、酵母を主原料とする醸造酒。麦芽に含まれる酵素でデンプンを糖化し、酵母でアルコール発酵させる。ホップは独特の苦味と香りを付与し、保存性を高める役割を持つ。

大きく分けて、低温で長時間発酵させる「ラガー(下面発酵)」と、常温に近い温度で短期間発酵させる「エール(上面発酵)」に分類される。日本で流通するビールの多くは、すっきりとした喉越しの「ピルスナー(ラガーの一種)」である。

品種・由来

  • 品種名:ビール
  • 分類:醸造酒(発泡性酒類)
  • 学名:Hordeum vulgare(大麦)、Humulus lupulus(ホップ)、Saccharomyces pastorianus(下面発酵酵母)、Saccharomyces cerevisiae(上面発酵酵母)

由来

英語の「Beer」の語源は、ラテン語で「飲む」を意味する「bibere」や、ゲルマン語で「大麦」を意味する「bere」に由来するとされる。日本語の「ビール」は江戸時代に交流のあったオランダ語の「bier」が定着したもの。

伝来

1853年(嘉永6年)、蘭学者の川本幸民が江戸で初めて試験的な醸造を行ったとされる。商業的には、明治時代初期に横浜の外国人居留地で醸造が始まり、1870年にウィリアム・コープランドが「スプリング・バレー・ブルワリー」を設立したのが本格的な普及の端緒となった。

歴史背景

起源は古く、紀元前4000年紀のメソポタミア文明においてシュメール人が粘土板に製法を記している。中世ヨーロッパでは修道院で醸造技術が発展し、1516年にドイツで制定された「ビール純粋令」は、品質向上と原料の規定に大きな影響を与えた。

備考

日本の酒税法では、麦芽、ホップ、水を原料とするもの、またはこれらに米やトウモロコシ等の特定の副原料(麦芽重量の5%以内)を加えて発酵させたものと定義される。また、日本の規約では、熱処理をしていないものを「生ビール(ドラフトビール)」と呼び、現在流通している製品の多くがこれに該当する。

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