選び方・調理法
選び方
果皮が鮮やかな緑色で、ふっくらと重みがあるものを選ぶ。収穫直後は石のように硬いが、常温に置くと表面がわずかに白みを帯び、弾力が出てくる。指で押して「ゆで卵」程度の柔らかさを感じ、甘い香りが漂い始めたら食べ頃。
下処理
半分または4等分に切り、スプーンですくって食べるか、皮をむいて一口大にカットする。果肉の中に黒い種子が散在しているが、これには毒性があるため噛み砕かずに取り除く。
保存方法
完熟するまでは絶対に冷蔵庫に入れないこと(低温障害を起こし、黒ずんで追熟が止まる)。15〜20℃前後の常温で追熟させ、柔らかくなった後はポリ袋に入れて冷蔵保存する。完熟後は日持ちがしないため、1〜2日以内に食べきる。
時期・特徴
国内分布
沖縄県が主な産地。その他、鹿児島県(奄美諸島など)や三重県、和歌山県、静岡県などの温暖な地域やハウス施設でわずかに栽培されている。
時期
国内産は主に12月から3月頃にかけて流通する。沖縄産などは4月〜5月頃に出回ることもある。
栄養
「森のアイスクリーム」と称されるほど糖質(ブドウ糖・果糖)が豊富で、エネルギー補給に適している。カリウム、マグネシウム、ビタミンB_6、葉酸、食物繊維を多く含む。
特徴
バンレイシ(釈迦頭)とチェリモヤを掛け合わせた交配種。糖度が20〜25度を超えることも珍しくなく、非常に強い甘味を持つ。雪のように白い果肉は、パイナップルとバニラを合わせたような芳醇な香りと、クリーミーな口当たりが特徴。
品種・由来
- 品種名:ジェフナー、アフリカン・プライド、ピンクス・マンモス、ヒラリーホワイト
- 分類:バンレイシ科バンレイシ属
- 学名:Annona times atemoya (Annona squamosa times Annona cherimola)
由来
バンレイシのブラジル名「アテ(ate)」と、チェリモヤ(cherimoya)の「モヤ」を組み合わせて命名された。
伝来
1980年代後半から90年代にかけて、オーストラリアやイスラエルから日本へ導入された。静岡県や沖縄県などで試験栽培が始まり、徐々に高級フルーツとして市場に出回るようになった。
歴史背景
1908年にアメリカ農務省の園芸家P.J.ウェスターがフロリダで交配に成功し、1911年にフィリピンで結実したのが始まりとされる。両親の長所(バンレイシの耐熱性とチェリモヤの食味)を兼ね備えた熱帯果実として世界各地に広まった。
備考
種子にはアセトゲニンという毒性物質が含まれるため、誤食に注意が必要。調理時に種子を除去する際は、果肉を傷つけないよう丁寧に取り扱う。非常に高価で希少性が高いため、贈答用としての需要も多い。

