選び方・調理法
選び方
カクテルの用途や、合わせる食材の香りに合わせてスタイルを選ぶ。
ロンドン・ドライ・ジン: 最も一般的。ジュニパーベリーの香りが強く、キレがある。カクテルベースの主流。
オールド・トム・ジン: 少量の糖分を加えた、やや甘口のタイプ。
イェネーバ(オランダ・ジン): 麦芽の風味が強く、重厚なコクがある。ストレート飲用向き。
クラフトジン: 各地のボタニカル(柚子、山椒、茶葉など)を用いたもの。料理の風味とリンクさせるペアリングに適する。
下処理
飲料としては、ジントニックやマティーニなどのカクテルベースにするほか、冷凍庫で冷やすと粘性が増し、口当たりが滑らかになる。調理では、魚介類(スモークサーモンやマリネ)の臭み消しや香りづけ、ジビエ料理のソース、デザートのシロップの風味づけなどに利用される。
保存方法
アルコール度数が高いため常温保存が可能。直射日光や高温を避け、温度変化の少ない冷暗所に立てて保管する。長期間放置するとボタニカル由来の繊細な香りが揮発・劣化するため、開封後は半年から1年程度を目案に使い切るのが望ましい。
時期・特徴
国内分布
全国(近年は京都、広島、鹿児島、北海道など各地の蒸留所で、地域特性を活かした「ジャパニーズ・クラフトジン」の生産が盛んである)。
時期
通年
栄養
主成分はエチルアルコール。アルコール度数は一般的に37.5〜50度前後。エネルギーは100gあたり約260〜280kcal(度数により変動)。糖質や脂質はほぼ含まれない。
特徴
大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀類を原料とした蒸留酒に、ジュニパーベリー(セイヨウネズの果実)をはじめとする数種類のボタニカル(草根木皮)を加え、再蒸留して香りを移したもの。ジュニパーベリーの使用が法的な定義の核となる。独特の清涼感ある香りと、シャープな後味が特徴。
品種・由来
- 品種名:ロンドン・ドライ・ジン、オールド・トム・ジン、イェネーバ、シュタインヘーガー
- 分類:蒸留酒(スピリッツ)
- 学名:—
由来
主要な香り付けであるジュニパーベリー(フランス語:genièvre、オランダ語:jenever)に由来する。これが英語圏に伝わり、短縮されて「ジン」となった。
伝来
1812年(文化9年)、長崎・出島のオランダ商館長ヘンドリック・ドゥーフが、原料不足から自らジンを蒸留したのが、日本における最初の製造・飲用記録とされる。
歴史背景
11世紀頃、イタリアの修道士がジュニパーベリーを薬用酒として蒸留したのが起源とされる。17世紀にオランダの医学教授シルヴィウスが解熱・利尿剤として「ジェネヴァ」を考案し、これがイギリスに渡って大衆酒として爆発的に普及した。19世紀に連続式蒸留機が登場したことで、洗練された「ドライ・ジン」が誕生した。
備考
「ウオッカ」「ジン」「ラム」「テキーラ」と並ぶ世界四大スピリッツの一つ。近年の「クラフトジン・ブーム」により、ベーススピリッツに米焼酎を用いるなど、日本独自の製法も注目されている。

