烏龍茶

Contents

選び方・調理法

選び方

茶葉に特有の光沢があり、形が整っていて崩れていないもの、香りが鮮明なものを選ぶ。品種や産地によって形状は異なり、固く丸まった「半球型(鉄観音など)」や、よじれた「条索型(武夷岩茶など)」がある。茶葉の大きさが均一で、枝などの混入が少ないものが良質とされる。

下処理

茶葉の香りと味を最大限に引き出すため、必ず沸騰したての熱湯(95〜100℃)を使用する。抽出前に急須や茶杯を温めておくことが重要である。また、一煎目の前に少量の熱湯を注ぎ、数秒ですぐに捨てる「洗茶(せんちゃ)」を行うと、茶葉が開きやすくなるとともに、雑味が取れて香りが立ちやすくなる。

保存方法

湿気、酸素、光(紫外線)、高温、移り香を極端に嫌う。アルミチャック袋などの遮光性・密封性の高い容器に入れ、冷暗所で保存する。冷蔵・冷凍保存も可能だが、取り出す際の結露が品質劣化を招くため、必ず常温に戻してから開封する。開封後は1か月程度を目安に使い切るのが望ましい。

時期・特徴

国内分布

主産地は中国(福建省、広東省)および台湾。日本国内でも静岡県や鹿児島県などでわずかに生産されているが、流通の大部分は輸入である。

時期

通年流通するが、特に「春茶(4〜5月)」と「冬茶(10〜11月)」が最も香りが高く、高品質な旬の時期とされる。

栄養

カフェインやテアニンのほか、製造工程(半発酵)においてカテキンが重合して生成される「烏龍茶重合ポリフェノール(OTPP)」を含む。これは脂肪の吸収を抑え、排出を促す働きがあるとされ、特定保健用食品などの原料にも用いられる。また、マンガンなどのミネラル分も微量に含まれる。

特徴

茶葉に含まれる酵素を働かせて途中で加熱し、発酵(酸化)を止める「半発酵茶(青茶)」に分類される。発酵度は15〜80%と非常に幅広く、低発酵のものは花のような香りと緑茶に近い爽やかさを持ち、高発酵のものは熟した果実のような香りと濃厚なコクを持つ。微生物による発酵ではなく、酵素による酸化反応を利用しているのが特徴である。

品種・由来

  • 品種名:鉄観音(てっかんのん)、水仙(すいせん)、大紅袍(だいこうほう)、凍頂烏龍(とうちょううーろん)など
  • 分類:青茶(半発酵茶)
  • 学名:Camellia sinensis

由来

茶葉が黒褐色で、カラス(烏)のように黒く、龍のように曲がりくねった形状をしていることから「烏龍」の名がついたとする説が有力である。

伝来

1970年代に日本に本格的に輸入が始まり、人気アイドルの影響などで健康志向のブームを巻き起こした。1981年に世界初の缶入り烏龍茶が日本企業によって開発されたことで、食事に合う清涼飲料水として国民的に普及した。

歴史背景

中国福建省の武夷山(ぶいさん)周辺で16世紀末から17世紀頃に製法が確立されたとされる。清代には皇帝への献上茶(貢茶)として珍重され、その後、移民とともに台湾へ伝わり、各地の気候に適した多様な銘柄へと発展した。

備考

料理との相性において、脂質を洗い流す後味の良さから、特に肉料理や揚げ物、中華料理全般の食中酒ならびに飲料として多用される。また、製菓の風味付け(ゼリー、プリン、シャーベット等)としても広く利用されている。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェア頂けると嬉しいです! I would appreciate if you could share!
Contents