選び方・調理法
選び方
豆の状態で購入する場合、粒の大きさがそろっており、欠けたり虫食いがあったりする「欠点豆」が混じっていないものを選ぶ。焙煎度合いにもよるが、浅煎りから中煎りの場合は表面に油が浮きすぎていないものが新鮮とされる(深煎りの場合は油が浮いているのが一般的)。また、煎りムラがなく色が均一なものが良質である。
下処理
抽出の直前に挽くのが最も香りを高く保つ方法である。抽出器具に合わせた粒度(エスプレッソなら極細挽き、ドリップなら中細挽き、フレンチプレスなら粗挽きなど)に調整することが重要である。また、ドリップの際は、最初に少量のお湯で20〜30秒ほど「蒸らし」を行うことで、成分が抽出されやすくなる。
保存方法
酸化、湿気、光、高温、におい移りを避ける必要がある。短期間(1〜2週間)で使い切る場合は、密閉容器に入れて冷暗所で常温保存する。長期間保存する場合は、密閉して冷凍庫に入れるのが望ましい。ただし、冷凍庫から出した直後の豆は結露しやすいため、常温に戻してから開封するか、速やかに使用する。
時期・特徴
国内分布
国内の主な産地は沖縄県(沖縄本島、石垣島など)や小笠原諸島である。ただし生産量は極めて少なく、流通の大半はブラジル、コロンビア、ベトナム、インドネシア、エチオピアなどの輸入物である。
時期
輸入・流通は通年。産地ごとに収穫期は異なるが、年間を通じて安定して供給される。
栄養
カフェインが含まれ、中枢神経を刺激して覚醒作用や疲労抑制、利尿作用をもたらす。ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が豊富で、抗酸化作用が期待される。また、脂質代謝の活性化に寄与するとされるニコチン酸(ナイアシン)なども含まれる。
特徴
アカネ科の常緑樹であるコーヒーノキの種子(コーヒー生豆)を焙煎し、粉砕して湯や水で抽出した飲料。産地や標高、精製方法(ウォッシュド、ナチュラルなど)によって風味は大きく異なり、柑橘のような酸味を持つものから、チョコレートのようなコクを持つものまで多様である。主な抽出法に透過法のペーパードリップ、浸漬法のサイフォンやフレンチプレスなどがある。
品種・由来
- 品種名:アラビカ種、カネフォラ種(ロブスタ種)、リベリカ種(三大原種)
- 分類:アカネ科コーヒーノキ属
- 学名:Coffea arabica L.(アラビカ種)、Coffea canephora Pierre ex A.Froehner(カネフォラ種)
由来
コーヒーの語源は、エチオピアの地名「カファ(Kaffa)」、あるいはアラビア語でワインを意味した「カフワ(Qahwa)」が転じたものとされる。日本語の「コーヒー」は、江戸時代に伝来した際のオランダ語「koffie」に由来する。
伝来
18世紀後半(江戸時代中期)、長崎・出島のオランダ人によって持ち込まれたのが最初とされる。当時の記録では、大田南畝(蜀山人)が「焦げくさくて味わうに堪えず」と記すなど、当初は日本人の口には合わなかったようである。明治時代に入り、1888年(明治21年)に東京・上野に日本初の本格的喫茶店「可否茶館」が開業したことで普及の足がかりとなった。
歴史背景
6〜9世紀頃にエチオピアで発見されたという伝説(山羊飼いカルディの伝説など)がある。当初は果実をそのまま食べたり、生豆を煮出した汁を薬として利用したりしていたが、13世紀頃から豆を煎ってから抽出する現在の形に近い飲用方法が確立された。17世紀にはヨーロッパ全土に広まり、近代社会の社交場(コーヒーハウス)の形成に大きな役割を果たした。
備考
原産地:エチオピア(アラビカ種)、コンゴ(ロブスタ種)
外国語名:coffee(英)、café(仏・西)、caffè(伊)、Kaffee(独)、咖啡(中)
原材料名:コーヒー豆

