選び方・調理法
選び方
皮にツヤと張りがあり、変色や異臭がないものを選ぶ。市販の茹でてあるものは、身がふっくらとして乾燥していないものが良品とされる。
下処理
毛が残っている場合は剃ったり、直火(バーナー等)で焼いたりして処理する。生のものは一度茹でこぼしてから、香味野菜(ネギの青い部分、生姜など)と一緒に長時間茹でてアクと臭みを抜く。市販の茹で豚足を用いる場合も、熱湯で再度茹でこぼしてアクや脂抜きをしてから使用するのが望ましい。
保存方法
冷蔵庫で保存し、傷みやすいため早めに消費する。長期保存する場合は、下茹でして粗熱を取った後にラップ等で密閉し、冷凍保存する。
時期・特徴
国内分布
全国的に流通しているが、特に沖縄県や九州地方(福岡県など)において消費や食文化が根付いている。
時期
通年で流通しており、特定の旬はない。
栄養
タンパク質と脂質が主成分。特にコラーゲンやエラスチンが非常に豊富で、長時間加熱することで消化吸収されやすくなる。鉄、亜鉛などのミネラル類やビタミンB群も含む。
特徴
豚の足首から下の部分で、骨と爪以外の皮、筋、軟骨を食べる(赤身肉はほとんどない)。前足の方が後足よりもやや太く、可食部が多いとされる。コラーゲンが豊富なため、長時間煮込むとゼラチン化して軟らかく、プルプルとした食感になる。また、ラーメンやスープの濃厚な出汁(豚骨スープ)を取る材料としても極めて重要である。
品種・由来
- 品種名:豚(三元豚、黒豚など一般的な食用豚全般)
- 分類:哺乳綱鯨偶蹄目イノシシ科イノシシ属
- 学名:Sus scrofa domesticus
由来
「豚の足」をそのまま読んだ呼称。沖縄県では「てびち」や「ちまぐー」等とも呼ばれる。
伝来
豚の飼育や食文化とともに中国やアジア大陸から伝わったとされる。琉球王国(現在の沖縄県)では古くから食されていたが、本土では明治時代以降の肉食解禁に伴い、徐々に普及していった。
歴史背景
沖縄では古くから貴重なタンパク源・脂質源として重宝され、琉球王朝の宮廷料理から庶民の行事食まで幅広く用いられてきた。本土では戦後の復興期から高度経済成長期にかけて、安価で栄養価の高い食材として、大衆酒場や屋台文化(焼きとん、おでん等)の中で定着していったとされる。
備考
主な料理として、沖縄料理の「てびち(煮付け、沖縄そばの具など)」が有名。その他、柔らかく煮込んだものを酢味噌等で和える、塩焼き、醤油煮、おでんの具材などに用いられる。日本国内のみならず、中国料理、韓国料理(チョッパル)、フランス料理(ピエ・ド・コション)など、世界各地の伝統料理で広く食されている。

