鶏手羽

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選び方・調理法

選び方

肉の色が鮮やかなピンク色でツヤと張りがあり、ふっくらとして厚みがあるものを選ぶ。皮の毛穴が盛り上がり、細かなちりめんじわがあるものが新鮮とされる。パックの底にドリップ(赤い汁)が多く溜まっているものは避ける。

下処理

※重要:カンピロバクター等の食中毒を防ぐため、生の鶏肉を水洗いすることは推奨されない(水しぶきで菌が周囲に飛び散る危険があるため)。

表面の水分や汚れ、特有の臭みを取り除く場合は、キッチンペーパー等で丁寧に拭き取る。調理の際、骨に沿って包丁で切り込みを入れておくと、火の通りが良くなり、食べるときに身離れもしやすくなる。油で炒めたり揚げたりしてから煮込むと、旨みが閉じ込められてコクが増す。また、十分な中心部までの加熱が必要である。

保存方法

水分が多く傷みやすいため、購入後は表面のドリップをキッチンペーパー等で拭き取り、ラップで空気に触れないように密閉して冷蔵庫(チルド室が望ましい)で保存し、できるだけ早めに消費する。長期保存する場合は、下味をつけるか水気をよく拭き取ってから冷凍保存する。

時期・特徴

国内分布

全国的に流通している。

時期

通年で流通しており、特定の旬はない。

栄養

良質なタンパク質と脂質を含む。特に皮や骨の周辺(ゼラチン質)にはコラーゲンやエラスチンが豊富に含まれる。ビタミンA(レチノール)やビタミンKも含む。

特徴

鶏の翼(羽)の部分の肉。付け根から順に「手羽元」、「手羽中」、「手羽先」に分けられる。

手羽元(ウィングスティック): 人間でいう上腕部分。肉厚で比較的脂質が少なく、あっさりとしているが旨みがある。

手羽先: 先端部分を含む。可食部は少ないが脂肪とゼラチン質が豊富で、濃厚なダシが出る。

手羽中: 手羽先から先端の尖った部分を切り落としたもの。可食部が多く、唐揚げや焼き物に適する(これを縦半分に割ったものは「チキンリブ」や「手羽中ハーフ」と呼ばれる)。

チューリップ: 手羽元や手羽中の骨から肉をめくり返し、丸く成形して食べやすくしたもの。花のチューリップに形状が似ていることからその名がついた。

品種・由来

  • 品種名:ブロイラー(若鶏)、各種地鶏(名古屋コーチン、比内地鶏、薩摩地鶏など)、銘柄鶏など
  • 分類:鳥綱キジ目キジ科ヤケイ属
  • 学名:Gallus gallus domesticus

由来

鶏の翼の部分であることから。「手」は前肢を意味し、「羽」が生えている部位であることに由来する。

伝来

日本では古くから鶏は時計代わりの霊鳥とされ、本格的な肉食の普及は遅かった。安土桃山時代に南蛮人が渡来した影響で卵や肉を食べる文化が一部で広まり、江戸時代に鶏の飼育が盛んになった。明治時代の肉食解禁や、その後の産業化(ブロイラーの導入)に伴い、鶏肉全体が広く一般に普及していったとされる。

歴史背景

鶏自体は紀元前3000年頃のインダス川流域などで家禽化されたとされ、東南アジア、中国、ヨーロッパなど世界中に広まった。日本では奈良時代に飼育の記録があるが、当初は神聖な鳥として扱われていた。手羽の部位に特化した食文化としては、愛知県名古屋市の「手羽先唐揚げ」が昭和中期に誕生し、ご当地グルメとして全国的な人気を博すようになった歴史がある。

備考

料理には、鶏手羽の塩焼き、から揚げ、フライドチキン、日本酒煮込み、大根とのべっこう煮、はちみつレモン焼き、ハーブ焼き、香り揚げ、チューリップの詰め物焼きなど多彩。味わいのある手羽先・手羽中はスープやカレーの「味出し」にも向き、肉厚な手羽元は煮込み料理や、チーズ、にんにくなどと合わせてコクを出す調理法にも適している。

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