カマンベール

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選び方・調理法

選び方

【熟成タイプの場合】

表面の白カビが均一で、側面が膨らみすぎていないものを選ぶ。指で軽く押した際に弾力があり、芯まで柔らかさを感じるものが食べ頃である。熟成が進むとカビに赤茶色の斑点(シロン)が出ることがあるが、これは風味が凝縮しているサインでもある。ただし、乾燥によるひび割れや、黒・緑色のカビ、強烈なアンモニア臭がするものは過熟または劣化しているため避ける。

【ロングライフ(殺菌)タイプの場合】

日本で多く流通している缶入りやパック入りの殺菌タイプは、加熱殺菌により熟成を止めているため、賞味期限内であれば常に安定した品質で保存・喫食ができる。

下処理

表皮の白カビ部分もそのまま食べられる。食べる30分〜1時間前に冷蔵庫から出して室温に戻しておくと、中身がとろりと柔らかくなり、風味が最大限に引き立つ。内部が柔らかく包丁につきやすいため、カットする際は包丁の刃を湯で温めるか、濡らしてから切ると断面が美しく仕上がる。専用のチーズナイフやワイヤーカッターの使用も有効である。

保存方法

乾燥を防ぐため、切り口をラップで隙間なく包み、さらに密閉容器や保存袋に入れて冷蔵庫(温度変化の少ない野菜室など)で保管する。熟成タイプは開封後も刻々と味が変化するため、食べ頃を逃さないよう早めに消費する。冷凍保存は組織が崩れ、解凍時に離水してボソボソとした質感になるため推奨されない。

時期・特徴

国内分布

原産国はフランス。日本国内でも北海道を中心に各地の牧場や大手乳製品メーカーで広く生産されており、日本の家庭で最も普及しているナチュラルチーズの一つである。

時期

通年。

栄養

タンパク質と脂質が極めて豊富。白カビが分泌する酵素によってタンパク質がペプチドやアミノ酸に分解されているため、他のチーズと比較しても消化吸収が良いとされる。カルシウムの優れた供給源であり、ビタミンAやB2も含まれる。

特徴

フランスのノルマンディー地方を原産とする、白カビ熟成タイプの軟質チーズ。表面はビロード状の白いカビに覆われ、内部はクリーム色。熟成が進むにつれて組織が自己消化(タンパク分解)を起こし、とろりと流れるような質感に変化する。濃厚なミルクの旨味とキノコのような独特の芳香があるが、刺激は少なくマイルドで食べやすい。加熱すると非常によく溶けるため、丸ごと焼く「カマンベール・ステーキ」やチーズフォンデュ、フライなどの加熱料理にも広く用いられる。

品種・由来

  • 品種名:カマンベール
  • 分類:ナチュラルチーズ(白カビタイプ)
  • 学名:-

由来

1791年、フランス・ノルマンディー地方のカマンベール村の農婦、マリー・アレル(Marie Harel)が、ブリー地方出身の司祭のアドバイスをもとに考案したことに由来すると伝えられている。

伝来

日本へは明治時代に初めて紹介された。1900年代初頭には北海道の修道院などで製造が試みられた記録がある。戦後、日本人の味覚に合わせた「ロングライフタイプ」が国内メーカーから発売されたことで、一気に大衆的なチーズとして定着した。

歴史背景

18世紀末のフランス革命期に誕生した、比較的新しい歴史を持つチーズである。当初は地元の特産品であったが、1890年にリデル技師によって「木製の丸箱(経木)」が開発されたことで、形を崩さずに長距離輸送することが可能となり、パリ、そして世界中へと普及するきっかけとなった。

備考

フランスの伝統的な製法を守るものは「カマンベール・ド・ノルマンディ」としてAOP(原産地名称保護)認定を受けており、無殺菌乳の使用や型入れの方法などが厳格に定められている。

※注意点:無殺菌乳を使用した輸入品などのナチュラルチーズは、リステリア菌食中毒のリスクを考慮し、免疫機能が低下している方や妊婦の喫食には十分な注意(または加熱摂取)が必要とされる。

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