選び方・調理法
選び方
缶に錆や膨張、激しいへこみのないものを選ぶ。用途に合わせて「オイル漬け」「水煮(液状助剤のみ)」「スープ煮(野菜スープ等)」や、身の形状(ブロック・フレーク)を使い分ける。
下処理
油漬けの場合、カロリーを抑えたい時やサラダに使用する際は、ザルにあけたり箸で押さえたりして適宜油を切る。この油には魚の旨みが溶け出しているため、炒め物の調理油として再利用することもできる。
保存方法
未開缶であれば常温で長期間保存が可能だが、直射日光や高温多湿を避けて保管する。開缶後は酸化が進みやすく、缶の金属成分が溶け出す恐れがあるため、必ず別の容器(ガラスやプラスチック製)に移し替えて冷蔵保存し、2〜3日以内に使い切る。
時期・特徴
国内分布
主な生産地は静岡県(清水港周辺)や宮城県など。特に静岡県は国内シェアの大部分を占める。
時期
通年。
栄養
良質なタンパク質、ビタミンB群、パントテン酸を豊富に含む。油漬けは水煮に比べてエネルギー(カロリー)が高いが、原料がマグロやカツオであるため、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった不飽和脂肪酸も摂取できる。
特徴
原料の種類によって呼び分けられる。ビンナガマグロを用いたものは「ホワイトミート」、キハダマグロやカツオを用いたものは「ライトミート」と呼ばれる。身の形態は、塊状の「ソリッド(ファンシー)」、粗くほぐした「チャンク」、細かくほぐした「フレーク」の3種が一般的である。
品種・由来
- 品種名:マグロ油漬け・水煮、カツオ油漬け・水煮
- 分類:魚介類缶詰
- 学名:Thunnus alalunga(ビンナガ)、Thunnus albacares(キハダ)、Katsuwonus pelamis(カツオ)
由来
英語の「tuna(ツナ)」は、マグロ属およびカツオなどの総称である。ビンナガマグロの肉質が白く、食味が鶏肉に似ていることから「Sea chicken(海の鶏)」と呼ばれた。
伝来
1929年(昭和4年)、静岡県水産試験場が輸出向けにビンナガマグロ油漬け缶詰の製造試験に成功したのが日本における始まりとされる。
歴史背景
1900年代初頭にアメリカでイワシの不漁を背景に開発され、普及した。日本では1930年頃から輸出用として製造が始まり、戦後の1950年代後半から国内市場向けに本格的な販売・宣伝が行われ、家庭用食材として定着した。
備考
「シーチキン」は、はごろもフーズ株式会社の登録商標であり、一般名称は「ツナ缶」または「マグロ・カツオ缶詰」である。

