選び方・調理法
選び方
充填されている保存水が濁っておらず、透明なものを選ぶ。しらたき自体にツヤがあり、袋の中で縮んで硬くなっていないものが新鮮である。精粉から作られた純白のものと、海藻粉末を加えた黒色のものがあるが、料理の仕上がりの色味に合わせて選択する。
下処理
ザルに上げて保存水を切り、軽く水洗いしてから熱湯で2〜3分ほど下茹ですると、独特の石灰臭(アルカリ臭)が抜けて味が染み込みやすくなる。または、洗って水気を切った後に耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ(500W)で約2分加熱し、出てきた水分を切る方法でも同様の効果が得られる。
保存方法
未開封であれば、充填水(アルカリ性の保存液)の入った袋のまま冷蔵庫で長期保存が可能。開封後に残った場合は、保存水と共に密閉容器に移して冷蔵し、2〜3日以内に使い切る。保存水がない場合は水道水に浸し、毎日水を取り替える。冷凍すると水分が抜けてゴム状の繊維質に変化するため、通常の用途では推奨されないが、あえて冷凍して「氷しらたき」として食感の変化を楽しむ調理法もある。
時期・特徴
国内分布
日本全国。主に東日本で「しらたき」、西日本で「糸こんにゃく」と呼称される傾向がある。
時期
通年。
栄養
成分の約97%が水分であり、可食部100gあたりのエネルギーは約6〜7kcalと極めて低い。主成分のグルコマンナン(食物繊維)はヒトの消化酵素で分解されないため、整腸作用や血糖値上昇の抑制に寄与する。カルシウムや鉄などのミネラルを微量に含むが、脂質やビタミン類はほとんど含まれない。
特徴
こんにゃくの凝固前の状態を、細い穴から熱湯中に押し出して糸状に成形したもの。その白く細い姿が「白い滝」のように見えることから命名された。かつて関西では板こんにゃくを細く切ったものを「糸こんにゃく」と呼んでいたが、現在は製法上の明確な区別はなく、関東では白、関西では(海藻入りの)黒が主流となっている。
品種・由来
- 品種名:しらたき(白滝)、糸こんにゃく
- 分類:豆類・イモ類加工品(こんにゃく製品)
- 学名:Amorphophallus konjac(原料:こんにゃく芋)
由来
茹で上げられた白い糸状の姿が、山間を流れる「白糸の滝」を連想させることから「白滝(しらたき)」と名付けられた。
伝来
こんにゃく芋自体は奈良時代に中国から薬用として伝来した。江戸時代には既に糸状のこんにゃくが食用として親しまれていた記録がある。
歴史背景
江戸時代には、板こんにゃくを細く切る製法(現在の糸こんにゃくのルーツ)と、型から押し出す製法(しらたきのルーツ)の両方が存在していた。明治時代以降、押し出し製法が効率化され、昭和中期には金属製のノズルを用いた現代の製造技術が確立し、全国へ普及した。
備考
原産地:日本(加工法として)
別称:糸こんにゃく
原材料:こんにゃく粉(精粉)、水酸化カルシウム(消石灰)
※すき焼きなどの肉料理に入れる際、「しらたきの成分が肉を硬くする」という説があったが、現在は適切な下処理を行えば肉の硬化に大きな影響はないとされる。

