選び方・調理法
選び方
肉のきめが細かく、断面が鮮やかな淡紅色で、周囲の脂肪が白く適度な厚みのものを選ぶ。円筒形の形状が均一で、指で押した際に適度な弾力と締まりがあるものが良品である。
下処理
そのままでも食用可能だが、加熱することで豚脂が溶け出し(融点32〜40度前後)、特有の風味が引き立つ。厚切りにする場合は表面を軽く焼くソテー、薄切りの場合はサンドイッチやサラダに適している。
保存方法
スライスパックは冷蔵保存で製造から20日程度、塊(ブロック)は40〜50日程度が目安だが、製品ごとの賞味期限に従う。開封後は空気に触れないようラップで密着包装し、チルド室で保存して2〜3日以内に使い切る。
時期・特徴
国内分布
全国的に流通。国内の食肉加工メーカー各社で製造されており、日本のハム市場において最も一般的な種類の一つである。
時期
通年。
栄養
豚もも肉を主原料とするため、ロースハム等と比較して脂質が少なく低カロリーで、タンパク質が豊富である。糖質の代謝を助けるビタミンB1や、皮膚の健康を保つビタミンB2が含まれる。
特徴
豚のもも肉から骨を取り除き、塩漬(えんせき)、燻製、蒸煮(加熱)して仕上げた「加熱ハム」の代表格。骨がないため歩留まりが良く、どこを切っても同じ形状で調理しやすい。脂肪分が少なく、肉本来の凝縮された旨みとしっとりとした食感が特徴である。
品種・由来
- 品種名:ボンレスハム
- 分類:加熱食肉製品(ハム類)
- 学名:―
由来
英語の「Bone(骨)」と「Less(ない)」を組み合わせた名称。ハム(Ham)は本来「豚のもも肉」を指す言葉であり、骨を抜いたもも肉のハムであることを意味する。
伝来
1872年(明治5年)、長崎の片岡伊右衛門がアメリカ人のペンスニから技術を学んだのが日本におけるハム製造の始祖とされる。その後、1874年に英国人ウィリアム・カーチスが神奈川県で本格的な製造販売を開始し、日本国内に普及した。
歴史背景
北ヨーロッパを中心に、冬場の貴重な保存食として豚もも肉の塩漬け・燻製技術が発展した。かつては骨付きのまま加工されるのが主流であったが、流通や調理の利便性を高めるために骨を抜いて整形する「ボンレス」の形態が広まった。
備考
JAS規格(日本農林規格)では、豚のもも肉を用いたものを「ハム」と定義し、そのうち骨を除いたものを「ボンレスハム」と分類している。
主な料理例:
サンドイッチ、カナッペ、野菜炒め、冷やし中華の具、ハムステーキ、マリネ、はさみ焼き(カブやレンコン)など。

