選び方・調理法
選び方
表面のひだ(ギザギザ)が崩れておらず、切り口の渦巻き模様が鮮明なものを選ぶ。弾力(足)がしっかりしており、表面にぬめりや変色がないものが良品である。
下処理
そのまま、あるいは料理に合わせて好みの厚さにスライスして使用する。加熱しすぎると特有の弾力が失われ、周囲の赤い色素が溶け出す場合があるため、汁物や麺類に用いる際は仕上げに載せる程度が望ましい。
保存方法
乾燥を防ぐため、開封後はラップでぴっちりと包み冷蔵庫で保存する。一度に使い切れない場合は、スライスしてから重ならないようにラップに並べて冷凍保存も可能だが、解凍時に多少の離水が生じ、食感が柔らかくなることがある。
時期・特徴
国内分布
全国的に流通。静岡県焼津市が国内シェアの約9割を占める最大の生産地として知られている。
時期
通年。
栄養
スケトウダラなどの魚肉練り製品であるため、高タンパク・低脂質である。つなぎとして澱粉(炭水化物)が含まれる。製造工程で塩を用いるため、他のカマボコ類と同様に食塩相当量はやや高めである。
特徴
魚のすり身を板状に伸ばし、食用色素(赤ビートやコチニールなど)で着色した薄い紅色のすり身を重ねて巻き、蒸し上げた「蒸しカマボコ」の一種。成形に巻き簾を使用するため、表面に独特の歯車状の溝ができる。輪切りにすると現れる渦巻き模様が最大の特徴で、和食の吸い物、茶碗蒸し、ラーメン、うどん、お節料理などの彩りとして欠かせない食材である。
品種・由来
- 品種名:なると巻き、赤巻き(富山県など)
- 分類:魚肉練り製品(かまぼこ類)
- 学名:―
由来
渦巻き状の紋様が、徳島県と兵庫県の間にある鳴門海峡の「渦潮(うずしお)」に似ていることから命名されたという説が最も有力である。
伝来
日本固有の練り製品である。富山県などで古くから親しまれている、すり身をコンブや着色したすり身で巻く「巻きかまぼこ」の文化が背景にあるとされる。
歴史背景
起源は江戸時代まで遡るとされ、1864年(元治元年)の『武江産物志』にその名が記されている。現在のようなラーメンの具としての地位を確立したのは、大正末期から昭和初期にかけて、支那そば(ラーメン)の普及とともに東京を中心に広まったことによる。
備考
一般的には「白地に赤の渦」が主流だが、地域によっては「赤地に白の渦」のものや、渦が中心ではなく全体に広がるものなど、バリエーションが存在する。焼津市では1940年代頃から機械化による量産体制が整い、現代の全国的な供給体制が築かれた。

