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乾パン

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選び方・調理法

選び方

包装に破損や空気漏れがないことを確認する。非常食として購入する場合は、賞味期限ができるだけ長く残っているものを選ぶ。

下処理

基本的にはそのまま食すが、非常に硬いため、高齢者や幼児が食す際は砕いたり、水、牛乳、スープ等に浸して軟らかくしたりする。また、砕いて揚げ物の衣やグラタンのトッピング、サラダのアクセントといった料理素材として代用することも可能である。

保存方法

直射日光や高温多湿を避けた冷暗所で保存する。長期保存を目的とした缶入り製品は、開封後は吸湿しやすいため、密閉容器に移し替えて早めに消費する。

時期・特徴

国内分布

日本全国(主に備蓄用非常食、登山・アウトドア用携帯食として流通)。

時期

通年。

栄養

主成分は炭水化物であり、効率的なエネルギー源となる。タンパク質や脂質も含まれるほか、製品によっては保存中の栄養補給を考慮し、カルシウムや鉄分などが強化されている場合が多い。また、唾液の分泌を促し糖分を補給するため、氷砂糖やキャンディが同梱されるのが一般的である。

特徴

水分含有量を極限まで減らして固く焼き締めたビスケットの一種。軍用保存食である「ハードタック」の流れを汲む。軽量かつ高カロリーで保存性に優れ、災害時の備蓄食や航海・登山の携行食として重宝される。食感は非常に硬いが、咀嚼を繰り返すことで小麦の香ばしさとほのかな甘味が広がる。風味付けや栄養価向上のために黒ゴマを加えた製品が多い。

品種・由来

品種

  • 品種名:乾パン(大型乾パン・小型乾パン)
  • 分類:焼き菓子(ビスケット類)
  • 学名:なし(主原料:小麦 Triticum aestivum)

由来

明治時代、軍用保存食として開発された「重焼麺麭(じゅうしょうめんぽう)」の名称が、「重傷」に通じるとして忌避されたため、「乾麺麭(かんめんぽう)」と改称された。これが後に転じて「乾パン(カンパン)」と呼ばれるようになったとされる。

伝来

1842年(天保13年)、伊豆韮山代官の江川太郎左衛門(英龍)が、軍事用携帯食としてパンの有用性に注目し、自宅の庭に作ったパン焼き窯で「兵糧パン」を焼いたのが日本におけるパン作りの先駆けといわれる。

歴史背景

幕末期、各藩では独自の兵糧開発が進められ、水戸藩の「兵糧丸」、薩摩藩の「蒸餅」、長州藩の「備急餅」などが作られた。明治以降、大日本帝国陸軍がヨーロッパに技師を派遣して調査を行い、当時のドイツ軍が採用していたビスケットをモデルに、日本人の口に合う現在の乾パンの原型が完成した。

備考

現代では、自治体や企業による災害備蓄の更新時期に合わせて、期限間近の乾パンを料理に活用するレシピ(カンパンパン粉、カンパンプディング等)も広く紹介されている。

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