選び方・調理法
選び方
葉の緑色が濃く鮮やかで、茎までハリがあるものを選ぶ。葉先が黄色く変色しているものや、しなびているものは鮮度が落ちているため避ける。
下処理
ボウルに張った水でさっと洗い、水気をしっかりと切る。香味が強いため、使用直前に刻むのが望ましい。茎の部分は葉よりも香りが強く、煮込み料理のブーケガルニや出汁(ストック)の香り付けに非常に有用である。
保存方法
乾燥に弱いため、湿らせたペーパータオルで包みポリ袋に入れるか、コップに立てて挿し、上から袋を被せて冷蔵庫の野菜室で保存する。長期保存には、刻んでオリーブオイルに漬けるか、バターに練り込む方法が適している。
時期・特徴
国内分布
千葉県、静岡県、長野県、福岡県など、近郊農業が盛んな地域を中心に全国で栽培されている。
時期
通年(ハウス栽培を含む)。路地栽培では春と秋が収穫のピークとなる。
栄養
β-カロテン、ビタミンC、ビタミンK、鉄分、カリウムを豊富に含む。精油成分の「アピオール」には、食欲増進、防腐、消臭作用があるとされる。
特徴
セリ科オランダゼリ属。縮れ葉のパセリ(カーリーパセリ)と同種だが、本種は平葉種(フラットリーフ・パセリ)と呼ばれる。縮れ葉種に比べて苦味が少なく、香りが柔らかで口当たりが良い。イタリア料理をはじめとする地中海料理では「パセリ」と言えば本種を指すのが一般的。
品種・由来
- 品種名:イタリアンパセリ(平葉種)、ジャイアントイタリアン
- 分類:セリ科オランダゼリ属
- 学名:Petroselinum crispum var. neapolitanum
由来
英名の「Parsley」は、ギリシャ語で「岩の上のセリ」を意味する “Petroselinum” に由来する。イタリアで古くから主流であったため、日本では「イタリアンパセリ」の名で定着した。
伝来
パセリ(縮れ葉種)は18世紀にオランダ船によって持ち込まれ「オランダゼリ」と呼ばれた。平葉種のイタリアンパセリが国内で一般的に流通・認知されるようになったのは、1980年代以降のイタリア料理ブーム以降である。
歴史背景
古代ギリシャ・ローマ時代から薬用や儀式用として用いられ、食用としての栽培は16世紀頃から本格化した。日本では長らく料理の「飾り」としての縮れ葉種が主流であったが、本種は「食材」としての汎用性の高さから急速に普及した。
備考
パセリに含まれるアピオールは、多量に摂取すると子宮収縮作用を及ぼす可能性があるとされるため、妊娠中の方は過剰な摂取(ハーブティーとしての常用や大量の精油摂取など)に留意が必要とされるが、通常の料理の付け合わせ程度の量であれば問題ないとされる。

