選び方・調理法
選び方
パッケージに「圧搾法」または「抽出法」の記載があるが、精製度の高い「こめ油」として流通しているものは、さらりとして癖がない。揚げ物などの加熱調理に大量に使用する場合は、大容量のボトルでも良いが、酸化を最小限に抑えるため、製造日が新しく、冷暗所で保管されていたものを選ぶ。
下処理
発煙点が高く、加熱しても「油酔い」の原因となる物質(アクロレイン)の発生が少ないため、揚げ物や炒め物に最適である。素材の香りを邪魔しないため、ドレッシングやマヨネーズのベースオイル、製菓用のバター代用品としてもそのまま使用できる。
保存方法
天然の抗酸化成分を豊富に含むため、他の植物油に比べて酸化安定性に優れる。開封前は直射日光を避け、常温の冷暗所で保存する。開封後は酸化を防ぐため密栓し、1〜2ヶ月程度を目安に使い切ることが望ましい。
時期・特徴
国内分布
原料となる米ぬかは日本全国の精米所で発生するため、国内各地に製油メーカーが存在する。原料の「米ぬか」を100%国産で賄える数少ない貴重な植物油である。
時期
通年入手可能。
栄養
オレイン酸とリノール酸のバランスが良く、悪玉コレステロール値を下げる効果が期待される。特筆すべきは、米特有の成分であるgamma-オリザノールを含み、更年期障害の緩和や自律神経の調整に寄与するとされる点である。また、「スーパービタミンE」と呼ばれるトコトリエノールや植物ステロールを豊富に含み、抗酸化力が非常に強い。
特徴
玄米を精米する際に出る「米ぬか」から抽出・精製される。日本食品標準成分表では「米ぬか油」、JAS(日本農林規格)では「こめ油」と定義される。加熱による酸化耐性が高く、揚げ物が冷めても美味しさが持続し、カラリと揚がる特性を持つ。ポテトチップスやかりんとうなどのスナック菓子の揚げ油として業界で広く重用されている。
品種・由来
- 品種名:イネ(稲)
- 分類:イネ科イネ属
- 学名:Oryza sativa
由来
米の表皮部分である「米ぬか(米の胚芽と種皮)」を原料として搾油されることから、米ぬか油またはこめ油と呼ばれる。
伝来
日本における近代的なこめ油の製造は、大正時代から昭和初期にかけて本格化した。それまでは米ぬかは主に肥料や飼料、漬物(ぬか漬け)に利用されていたが、貴重な国産油脂資源として開発が進められた。
歴史背景
第二次世界大戦中および戦後の物資不足時代、輸入原料に頼らない「純国産の食用油」として国策的に増産が推奨された歴史がある。近年、原料供給の安定化やコスト面から一部で輸入(東南アジア等)も行われているが、依然として「国産原料」という信頼性から高い需要を誇る。
備考
米ぬかは鮮度が落ちると酵素(リパーゼ)の働きで酸敗が早まるため、製油工場は精米所の近くに設置されるか、発生後すぐに加熱処理(失活)を行う必要がある。このスピード感が油の品質を左右する。

