選び方・調理法
選び方
脂肪酸組成の違いにより「ハイオレイック(高オレイン酸)」「ミッドオレイック(中オレイン酸)」「リノール(高リノール酸)」の3タイプがある。現在の食用主流は酸化に強い「ハイオレイック種」であるため、ラベルを確認して用途に合わせる。色は淡黄色で濁りがなく、光による劣化を防ぐため遮光性のある容器に入ったものを選ぶ。
下処理
精製されたものは無味無臭に近く、さらりとした質感のため、あらゆる料理に利用可能。発煙点が高いため、天ぷらやフライなどの揚げ物、炒め物などの加熱調理に適している。また、冷やしても固まりにくく癖がないため、自家製マヨネーズやドレッシングのベースオイルとしても優秀である。
保存方法
他の植物油と同様、直射日光と高温多湿を避けた冷暗所で保存する。ハイオレイック種はリノール種に比べて酸化安定性に優れるが、開封後は密栓し、1〜2ヶ月を目安に使い切るのが望ましい。
時期・特徴
国内分布
原料となるヒマワリの種子の多くはフランス、アルゼンチン、アメリカ、ウクライナなどからの輸入に依存している。国内では北海道や香川県、山梨県などで小規模ながら栽培が行われており、地域の特産品として圧搾絞りのヒマワリ油が生産されている。
時期
通年。
栄養
ビタミンE(alpha-トコフェロール)を植物油の中でもトップクラスに豊富に含む。主流のハイオレイック種は、悪玉コレステロールを抑制するとされる一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が約80%を占める。一方、従来のリノール種は必須脂肪酸のリノール酸を多く含む。
特徴
キク科の一年草「ヒマワリ」の種子を圧搾・抽出して得られる。製油用には油分含有量の多い、殻の黒い種子が主に用いられる。加熱しても油特有の臭いが少なく、素材の味を最大限に引き立てるため、欧州では古くから高級食用油として重宝されてきた。
品種・由来
- 品種名:ハイオレイック種、ミッドオレイック種(NuSun)、リノール種
- 分類:キク科ヒマワリ属
- 学名:Helianthus annuus L.
由来
太陽を追うように咲く「向日葵(ヒマワリ)」の種子を原料とすることに由来する。
伝来
ヒマワリそのものは17世紀(江戸時代)に中国経由で日本へ伝来したが、当時は観賞用であった。油脂原料としての本格的な導入は明治時代以降であり、戦後の健康志向の高まりとともに食用油としての普及が進んだ。
歴史背景
北米原産。16世紀にスペイン人がヨーロッパへ持ち込み、18世紀後半にロシアで本格的な製油法が確立された。その後、1980年代から交配によってオレイン酸含有量を高めた「ハイオレイック種」が開発され、酸化しにくい健康的な油として世界的に需要が拡大した。
備考
「NuSun(ニューサン)」は、1990年代にアメリカで開発されたミッドオレイック種のブランド名であり、トランス脂肪酸を含まない健康的な代替油脂として、スナック菓子等の食品加工業界で広く普及している。

