選び方・調理法
選び方
果皮に張りがあり、鮮やかな紫色に色づいているものを選ぶ。パック詰めの際、実が割れて中の白い果肉が見えているものは完熟の証拠だが、果肉が乾燥しておらず透明感があるものが新鮮。果皮に黒ずみや打ち身があるものは避ける。
下処理
果肉は種ごと口に含み、甘いゼリー状の部分を楽しんだ後、種を出す。果皮を調理する場合は、中の綿を取り除き、厚めに切ってから塩揉みするか、下ゆでしてアクを抜く。新芽(木の芽)はさっとゆでて冷水にさらし、特有の苦味を活かして和え物などにする。
保存方法
乾燥に弱いため、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。果皮が割れたものは鮮度低下が非常に早いため、当日中に消費する。未熟で硬いものは常温に置いて追熟させる。
時期・特徴
国内分布
山形県が全国生産量の約8割を占める。その他、秋田県や福島県などの東北地方を中心に栽培・自生している。
時期
9月から10月下旬。秋の訪れを告げる季節の風物詩として親しまれる。
栄養
果肉はビタミンCが豊富で、イチゴと同程度の含有量がある。果皮にはカリウムが多く含まれ、体内の塩分排出を助ける。また、種子には良質な油脂が含まれる。
特徴
日本各地の山野に自生するつる性植物。食用とされるのは主に、小葉が3枚の「ミツバアケビ」と5枚の「アケビ(ゴヨウアケビ)」である。一般に流通する栽培種は実の大きいミツバアケビの選抜種が多い。果皮はほろ苦く、東北地方では肉詰めや味噌炒め、天ぷらなど「野菜」として調理されるのが一般的である。
品種・由来
- 品種名:ミツバアケビ(主要栽培種)、アケビ(五葉アケビ)、ゴヨウアケビ(自然交雑種)、紫水晶
- 分類:アケビ科アケビ属
- 学名:Akebia trifoliata(ミツバアケビ) / Akebia quinata(アケビ)
由来
実が熟すとぱっくりと割れる様子から「開け実(あけみ)」と呼ばれ、それが転じて「アケビ」になったとする説が有力。
伝来
日本、中国、朝鮮半島に広く自生する在来種。古くから山菜や野生の果実として親しまれてきた。
歴史背景
かつては山遊びの際の貴重な甘味源であった。山形県では古くから果皮を食べる文化が根付いており、1970年代後半から水田の転作作物として本格的な栽培が始まった。木質化したつるは「木通(もくつう)」という生薬名で知られ、利尿や通経の薬として用いられるほか、その強靭さを活かして「アケビ細工(籠や椅子)」などの伝統工芸品にも利用される。
備考
アケビの種子から搾った「アケビ油」は、江戸時代には高級食用油や灯火用として利用されていた歴史がある。現在でも一部の産地で、健康に配慮した希少な油として復活させる試みが行われている。

