選び方・調理法
選び方
果実全体が鮮やかな赤色に染まり、特有の渋みが抜けて柔らかい弾力を感じるものを選ぶ。未熟なものは表面に張りがあっても渋みが強いため、指先で軽く押して少しへこむ程度の完熟個体が適している。
下処理
水洗いして汚れを落とし、ヘタ(果梗)を取り除く。生食やジャムにする際、口当たりを滑らかにする場合は、裏ごしして中にある細長い種子を取り除く。
調理法
生食のほか、ジャム、果実酒、シロップ漬けなどに利用される。渋みが気になる場合は、塩水に2〜3日浸けることで渋抜きをする手法もある。
保存方法
乾燥に弱く非常に傷みやすいため、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存し、1〜2日以内に食べ切るのが望ましい。長期保存や加工用とする場合は、水気を拭き取ってから冷凍保存も可能。
時期・特徴
国内分布
日本各地(本州、四国、九州)。庭木や生け垣として広く植栽されているが、果実としての商業的な大規模栽培は稀で、直売所や家庭菜園での利用が中心である。
時期
ナツグミ、ダイオウグミ:6月〜7月頃
アキグミ:10月〜11月頃
栄養
赤い色素成分はトマトと同様のリコピンで、高い抗酸化作用を持つ。β-カロテン、ビタミンE、カリウム、食物繊維も豊富。果実類としては比較的タンパク質含有量が多い一方、ビタミンCは極めて少ないのが特徴。特有の渋み成分はポリフェノールの一種であるタンニン(縮合型タンニン)による。
特徴
サクランボを縦に伸ばしたような楕円形の果実をつけ、表面には銀色や茶色の細かい鱗片(点々)が見られる。
ナツグミ:初夏に熟し、やや渋みがあるが完熟すると甘酸っぱい。
アキグミ:秋に熟し、果実は小粒だが一度に大量の実をつける。
ダイオウグミ:ナツグミの変種で、果実が2〜3cmと大きく、枝に棘がないのが特徴。
品種・由来
- 品種名
- 品種名:ダイオウグミ(別名:ビックリグミ)、千葉グミ王(大実品種)
- 分類:グミ科グミ属
- 学名:Elaeagnus spp.
由来
和名の「グミ」は、棘を意味する古語「グイ」の実、あるいは実を噛んで食べる「噛み実(くみ)」が転じたものとされる。
伝来
日本を含む東アジアに多く自生しており、古くから在来種やその選抜種が利用されてきた。
歴史背景
日本国内には10数種のグミ属が自生しており、万葉集の時代から身近な野生果実として親しまれてきた。果樹園での生産よりも、古くから観賞用の庭木や盆栽、あるいは里山の味覚として親しまれてきた歴史を持つ。
備考
根に根粒菌が共生しているため、痩せ地でもよく育つ丈夫な植物である。自家不結実性(自分の花粉では実がつきにくい性質)を持つ品種が多く、特にダイオウグミなどは近くにナツグミを植えるか、人工授粉を行うことで結実が安定する。

