サンボウカン(三宝柑)

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選び方・調理法

選び方

皮の表面にツヤとハリがあり、手に持ったときにしっかりと重みを感じるものが良い。葉付きの場合は、葉が青々として落ちずにしっかりと付いているものを選ぶ。

下処理

果皮が厚く手で剥きにくいため、ナイフで切れ目を入れてから剥くとよい。じょうのう膜(薄皮)も厚く種が多いため、小房を開いて果肉だけを取り出して使用するのが一般的である。また、果皮は苦味が少なく香りが良いため、上部を切り取って中身をくり抜き、料理の器(三宝柑釜)として利用するための下処理が行われることも多い。

保存方法

乾燥を防ぐためポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室や風通しの良い冷暗所で保存する。

時期・特徴

国内分布

主に和歌山県で栽培されており、国内生産量の大部分を占める。その他、三重県などでもわずかに栽培されている。

時期

1~5月頃にかけて収穫されるが、おおむね2~4月頃が食べ頃(旬)とされる。

栄養

ビタミンCやクエン酸をはじめ、食物繊維やカリウムなどを含むとされる。

特徴

果重は250~300g程度。果梗部(ヘタの周囲)がデコポンのように膨らんだ独特の形(だるま形)をしている。明るい黄色の果実で、爽やかで上品な香りがある。果肉は多汁で甘みと酸味のバランスが良いが、果皮が約1cmと厚く、1果あたり30粒前後と種が非常に多い。皮が厚い分、果肉の割合が少ない。また、冬期に凍害を受けるなどして水分が抜け、パサパサとした状態(すあがり)になりやすい性質を持つ。

品種・由来

  • 品種名:サンボウカン(三宝柑)
  • 分類:ミカン科ミカン属
  • 学名:Citrus sulcata hort. ex Takahashi (※原稿の sulcana は誤りのため訂正)

由来

江戸時代、その珍しさと美味しさから、和歌山藩主に三方(三宝)という台に載せて献上されたことに由来するとされる。

伝来

江戸時代に和歌山城内にあった木、あるいは和歌山藩士の邸内にあった木が原木とされる。藩主に献上したところ大変気に入られ、門外不出の「お留めみかん」として一般の栽培が禁じられ、城内で珍重されたといわれている。明治時代になって禁制が解かれ、一般への栽培が広まったとされる。

歴史背景

かつては夏みかんが出回る前の季節の果物として重宝されていたが、すあがりしやすい欠点や種が多いことなどから、昭和40年代頃をピークに栽培面積・生産量ともに減少傾向にある。

備考

果皮の美しい黄色と爽やかな香りを活かし、日本料理では中身をくり抜いた皮を器とする「三宝柑釜(茶碗蒸しや和え物など)」として重宝される。また、果皮に苦味が少ないため、マーマレードや砂糖漬け(ピール)に加工したり、果汁を活かしてゼリーなどに利用されたりすることも多い。

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