マスカット・オブ・アレキサンドリア

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選び方・調理法

選び方

果皮に鮮やかな張りがあり、粒が大きく揃っているもの。軸が枯れておらず、青々としてみずみずしいものが新鮮。表面に「ブルーム」と呼ばれる保護成分の白い粉が均一に付いているものを選ぶ。果皮が鮮緑色からやや黄色みを帯びてくると熟成が進み、香りと甘みが強くなる。

下処理

食べる直前に冷水で軽く洗う。皮はやや厚く、特有の渋みがあるため、ナイフや手で剥いて果肉の食感と香りを純粋に楽しむのが一般的。種が含まれるため、調理に使用する際は縦半分に切って種を取り除くと扱いやすい。

保存方法

乾燥を避けるため、新聞紙やポリ袋で包んで冷蔵庫の野菜室で保存する。房から粒を外して保存する場合は、軸を数ミリ残してハサミでカットすると切り口から果汁が漏れず、傷みを遅らせることができる。生食は2〜3日以内が理想。

時期・特徴

国内分布

岡山県が全国生産量の約9割を占める圧倒的な主産地。そのほか、香川県などの瀬戸内地方を中心に栽培されている。

時期

温室(加温)栽培:5月下旬〜8月

無加温・露地栽培:9月〜11月上旬

最盛期は7月〜9月頃。

栄養

主成分はブドウ糖や果糖などの糖質で、体内で素早くエネルギーに変換されるため疲労回復に有効。カリウムを含み、体内の塩分排出を助ける。皮や種付近にはポリフェノールの一種であるレスベラトロール等が含まれ、抗酸化作用が期待される。

特徴

「果物の女王」と称される最高級ブドウ。最大の特徴は「マスカット香」と呼ばれる、ムスク(麝香)に似た高貴で強い芳香にある。アレキサンドリア種は現代の「シャインマスカット」等の交配親でもあるが、本種は種があり、栽培に高度な技術(ガラス温室等)を要するため、希少価値が高い。

品種・由来

  • 品種名・分類・学名
  • 品種名:マスカット・オブ・アレキサンドリア
  • 分類:ブドウ科ブドウ属(欧州ブドウ)
  • 学名:Vitis vinifera L. cv. Muscat of Alexandria

由来

名前の由来は、その香りが「ムスク(Musk/麝香)」に似ていることから「マスカット」となったとされる。「アレキサンドリア」は、古代エジプトの港町アレキサンドリアから地中海全域、そして世界へと広まった歴史にちなむ。

伝来

日本へは1881年(明治14年)、兵庫県の播州葡萄園に導入された。その後、1886年(明治19年)に岡山県へ伝わり、雨の多い日本の気候に合わせ、ガラス温室を利用した独自の栽培技術が確立された。

歴史背景

北アフリカ原産とされ、紀元前の古代エジプト時代には既に栽培されていた非常に古い品種。クレオパトラも愛したという伝承がある。ヨーロッパでは古くから生食のほか、高級ワインの原料としても重宝されてきた。

備考

非常にデリケートな品種であり、強い直射日光や雨を避けるために現在も多くが温室で大切に育てられている。

近年人気のシャインマスカットと比較すると、皮の渋みや種の有無という手間はあるが、香りの高さと上品な酸味において本種を至高とする料理人や愛好家は多い。

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