選び方・調理法
選び方
果実に張りがあり、色が均一で鮮やかなものを選ぶ。表面に産毛が密生しているものは新鮮。ラズベリーは非常に柔らかく、自重で潰れやすいため、パックの底に果汁が漏れていないか、カビが発生していないかを必ず確認する。
下処理
果実が繊細で水を吸いやすいため、洗う場合は食べる直前にボウルに溜めた水で優しく振り洗いする程度に留める。中心が空洞になっているため、水気が残ると風味が急激に落ちる。洗浄後はペーパータオルなどで速やかに水気を拭き取る。
保存方法
鮮度劣化が極めて早いため、購入後は当日中に消費するのが理想。保存する場合は、重ならないように並べて密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管するが、日持ちは1〜2日程度。長期保存は、洗わずに重ならないようバットに並べて急速冷凍し、凍った後に保存袋に移す方法が最適である。
時期・特徴
国内分布
北海道、長野県、山形県など、冷涼な地域を中心に栽培されている。
時期
国産の路地栽培品は6月〜7月(一季成り)と、9月〜10月(二季成り)に旬を迎える。輸入品は通年流通している。
栄養
ビタミンC、ビタミンEのほか、食物繊維が豊富。赤い色素成分であるアントシアニンやエラグ酸などのポリフェノールを多く含み、抗酸化作用が強い。また、香り成分の「ラズベリーケトン」は、脂肪燃焼を助ける効果があるとして注目されている。
特徴
バラ科キイチゴ属の低木。小さな粒が集まった「集合果」で、熟すと花托(芯の部分)からスポッと抜けるため、中央が空洞になるのが最大の特徴。華やかな香りと、心地よい酸味、種子のプチプチとした食感が楽しめる。
品種・由来
- 品種名:インディアンサマー、ヘリテージ、サミット、グレンアンプル
- 分類:バラ科キイチゴ属
- 学名:Rubus idaeus L.(エゾイチゴの近縁種)
由来
英語の「Raspberry」の「Rasp」は、古英語で「粗い」を意味し、果実の表面の質感やトゲのある茎に由来するとされる。フランス語では「フランボワーズ(Framboise)」と呼ぶ。
伝来
日本には明治時代初期に北海道などへ導入された。古くから日本にも「クサイチゴ」や「ニガイチゴ」などの自生種があるが、現在流通している栽培種は主にヨーロッパや北米由来のものである。
歴史背景
野生種の採集は先史時代から行われていた。栽培の記録は西暦4世紀頃のローマ時代まで遡る。16世紀から17世紀にかけてイギリスで品種改良が進み、デザートとしての地位を確立した。
備考
未熟な果実や葉は、ハーブティー(ラズベリーリーフティー)としても利用され、特に「安産のハーブ」として古くから欧州で重宝されてきた歴史がある。

