選び方・調理法
選び方
果皮が鮮やかな黄色で、表面に張りがあり、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選ぶ。形が整っており、ヘタが緑色で枯れていないものが新鮮。
下処理
リンゴのように包丁で外側の黄色い皮(フラベド)だけを薄くむくのが最大のポイント。果皮の下にある白い綿状の部分(アルベド)には甘味があり、苦味や渋味がないため、この白い部分を残したまま果肉と一緒にそぎ切りにして食す。
保存方法
乾燥を防ぐためポリ袋に入れ、冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存する。比較的保存性は高いが、時間の経過とともに酸味が抜け、水分も失われるため、1〜2週間を目安に消費する。
時期・特徴
国内分布
宮崎県が主産地。高知県では「小夏(こなつ)」「土佐小夏」、愛媛県や静岡県では「ニューサマーオレンジ」の名称で栽培・出荷されている。
時期
露地栽培品は3月から5月頃。ハウス栽培品は12月頃から出回り、4月〜5月に最盛期を迎える。
栄養
ビタミンC、クエン酸、食物繊維を豊富に含む。白い綿(アルベド)の部分には、機能性成分であるヘスペリジン(ビタミンP)が多く含まれており、毛細血管の健康維持に役立つとされる。
特徴
宮崎県原産の柑橘。果肉は瑞々しく、控えめな甘味と爽やかな酸味が調和している。一般的に柑橘の白い綿は取り除かれるが、ヒュウガナツはこの部分に特有の風味と甘味があるため、一緒に食べることで独自の美味しさが完成する。
品種・由来
- 品種名:日向夏(普通種)、種なし日向夏(露地日向夏、はるかなど)、種なし小夏
- 分類:ミカン科ミカン属
- 学名:Citrus tamurana
由来
宮崎県の旧国名である「日向」と、夏に食べられることにちなんで命名された。高知県ではその小ぶりな姿から「小夏」と呼ばれ、初夏を彩る柑橘として親しまれている。
伝来
1820年(文政3年)頃、宮崎市赤江の真方安太郎氏の邸内で自生しているのが発見された偶発実生である。
歴史背景
ユズの突然変異、あるいはユズと他の柑橘類との自然交配種と考えられている。発見当初は酸味が強く食用には向かないとされていたが、その後の改良と「白い綿を残して食べる」という独特の食習慣の普及により、宮崎県を代表する特産柑橘となった。
備考
料理との相性も良く、白い綿ごと刻んでサラダの具材にしたり、刺身の妻(つま)やカルパッチョのトッピング、白身魚の蒸し物などに利用される。また、地元では醤油や砂糖をつけて食べる習慣もある。

