選び方・調理法
選び方
軸の付け根がしっかりしており、果実全体にふっくらとした丸みがあるものを選ぶ。皮に「シュガースポット」と呼ばれる茶褐色の斑点が出てきた頃が糖度のピークであり、香りと甘みが最も強くなる。逆に軸が青く、身が角張っているものは未熟で渋みが残る場合がある。
下処理
皮をむいてそのまま、あるいは用途に合わせてカットして使用する。果肉は空気に触れると酸化して褐変しやすいため、切り口にレモン汁や少量の砂糖水をまぶすと変色を抑制できる。
保存方法
熱帯原産のため低温に弱く、13℃以下では低温障害を起こして皮が黒ずむため、冷蔵庫での保存は避ける。常温でバナナハンガーに吊るすか、山型の面を上にして置くと、自重による接触ダメージを軽減できる。完熟後は皮をむいてラップに包み、冷凍保存することでスムージーや製菓材料として活用可能。
時期・特徴
国内分布
流通の大部分はフィリピン、エクアドル、台湾などからの輸入品。国内では沖縄県、鹿児島県(奄美群島)、小笠原諸島などでわずかに栽培されている。
時期
産地をリレーしながら輸入されるため、年間を通じて安定して流通している。
栄養
即効性のあるブドウ糖や果糖、持続性のあるショ糖やデンプンなど、多様な炭水化物を含み、優れたエネルギー源となる。カリウムやマグネシウムなどのミネラル、代謝を助けるビタミンB群、整腸作用のある食物繊維やフラクトオリゴ糖をバランスよく含む。
特徴
バショウ科バショウ属の多年生草本。植物学上は「樹」ではなく巨大な「草」に分類される。世界的には加熱調理用の「プランテイン」の生産量も多いが、日本では生食用の「テーブルバナナ」が主流。消化吸収が非常に良く、乳幼児の離乳食からスポーツ時の栄養補給まで幅広く利用されている。
品種・由来
品種
- 品種名:キャベンディッシュ(主流種)、グロスミッチェル、北蕉、モラード(赤バナナ)、セニョリータ(モンキーバナナ)、プランテイン(料理用)
- 分類:バショウ科バショウ属
- 学名:Musa spp.(Musa acuminata など)
由来
アラビア語で「指」を意味する「banaana」や、西アフリカの現地語に由来するという説がある。
伝来
日本へは1903年(明治36年)に台湾から初めて本格的に輸入された。1910年代には門司港などで「バナナの叩き売り」が始まり、庶民の間で人気を博した。かつては高級品であったが、1963年の輸入自由化以降、急速に普及した。
歴史背景
紀元前より東南アジアで栽培されていた記録があり、人類が最も古くから栽培してきた果物の一つとされる。大航海時代を経て世界中の熱帯・亜熱帯地域に広まり、現在では主要な国際貿易商品となっている。
備考
植物防疫法の規定により、害虫の侵入を防ぐため、黄色く熟した状態での輸入は原則禁止されている。そのため、未熟な「青バナナ」の状態で輸入し、国内の専用加工施設(加工室)にてエチレンガスによる追熟処理(「色付け」と呼ばれる)を経てから出荷される。

