サクランボ(おうとう)

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選び方・調理法

選び方

果皮にハリとツヤがあり、色が鮮やかで傷のないものを選ぶ。果梗(軸)が鮮やかな緑色をしており、太くしっかりしているものが新鮮。軸が茶色く枯れているものや、果実にうるみ(打ち身)があるものは鮮度が落ちているため避ける。

下処理

食べる直前にボウルに溜めた冷水でさっと洗う。水に浸けすぎると果皮がふやけて風味が落ちるため注意する。軸は取らずに洗うことで、果肉に水が入るのを防ぐことができる。

保存方法

非常にデリケートで温度変化に弱いため、新聞紙やキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。ただし、冷やしすぎると甘みを感じにくくなるため、購入後1〜2日以内に食べ切るのが理想。

時期・特徴

国内分布

山形県が全国の生産量の約7割を占める。次いで北海道、青森県、山梨県、秋田県などで栽培される。輸入物はアメリカ(カリフォルニア州、ワシントン州など)が主力。

時期

国産:5月下旬(ハウス栽培)〜7月中旬。最盛期は6月中旬〜7月上旬。

アメリカ産:5月上旬〜6月中旬(カリフォルニア産)、6月中旬〜7月下旬(ワシントン産)。

栄養

主成分は糖質で、ブドウ糖や果糖のほか、糖アルコールの一種であるソルビトールを含む。ソルビトールは整腸作用があり、便秘予防への効果が期待できる。また、鉄分や葉酸、カリウムもバランスよく含まれる。アメリカンチェリーなどの濃い赤色の品種には、抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富。

特徴

甘みと酸味のバランスが良く、初夏を代表する果実。

国産種:主に「セイヨウミザクラ」の系統。果肉が柔らかく、繊細な甘みと適度な酸味が特徴。

アメリカンチェリー:果肉が硬く締まっており、輸送性に優れる。酸味が少なく、濃厚な甘みが特徴。

品種・由来

  • 品種名
  • 品種名:【国産】佐藤錦、紅秀峰、高砂、ナポレオン、月山錦(黄色種)

【輸入】ビング、レーニア、ブルックス、ワラワラ

  • 分類:バラ科サクラ属
  • 学名:Prunus avium L.(甘果桜桃)

由来

「桜の坊(さくらのぼう)」が転じて「さくらんぼ」になったとされる。「坊」は実や子供を意味する。

伝来

日本へは江戸時代に中国から「中国オウトウ」が伝わったが、現在の生食用(セイヨウミザクラ)の多くは、明治初年に開拓使によって欧米から導入された品種が基礎となっている。

歴史背景

原産地はカスピ海から黒海沿岸にかけての地域とされる。ヨーロッパでは紀元前から栽培されていた記録がある。日本では明治以降、全国各地で栽培が試みられたが、梅雨時の雨による裂果(実が割れること)が課題となった。その後、雨よけ栽培技術の普及と、山形県の気候が合致したことで、一大産地へと発展した。

備考

「佐藤錦」は、山形県の佐藤助次郎氏が「ナポレオン」と「黄玉」を交配して育成した、日本を代表する名品種である。また、加工品として用いられる「マラスキーノ・チェリー」などは、主に酸味の強い酸果オウトウ種が使われる。

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