選び方・調理法
選び方
果皮にツヤがあり、手にした時にずっしりと重みを感じるものを選ぶ。果皮が非常に薄く傷つきやすいため、打ち身や変色がないか注意が必要。未熟なものは明るい緑色をしているが、追熟が進むと黄色みがかったり、くすんだ色合いに変化したりする。
下処理
特別な下処理は不要。追熟後、果実全体が耳たぶほどの柔らかさになったら食べ頃となる。半分に切り、スプーンですくって食べるのが一般的。中心部に数個ある種子は、苦味成分を含む場合があるため取り除く。
保存方法
硬い果実は直射日光を避け、20~25℃の室温で追熟させる。乾燥を防ぐためポリ袋に入れるのが望ましい。完熟後は非常に傷みやすいため、冷蔵庫に入れ1〜2日以内に消費する。長期保存する場合は、果肉をペースト状にして冷凍することで、シャーベットのような食感を楽しめる。
時期・特徴
国内分布
和歌山県、沖縄県、鹿児島県。
時期
7月~10月頃(品種や産地により、11月頃まで出回ることもある)。
栄養
炭水化物(糖質)が主成分で、カリウムやビタミンC、水溶性食物繊維が豊富。カルシウムや葉酸、ビタミンB6などもバランスよく含まれている。
特徴
ミカン科の常緑高木で、原産はメキシコおよび中米の高地。果肉は白からクリーム色で、酸味がほとんどなく、カスタードクリームやバニラを思わせる濃厚な甘みと滑らかな質感が特徴。香りは控えめで、わずかに柑橘系の爽やかさを併せ持つ。果皮が非常に薄く、完熟すると自重で潰れるほど繊細なため、市場への流通量が少ない希少な高級果実として扱われる。
品種・由来
品種
- 品種名:フロリダ、ライニキコマーシャル、パイク、イエロー、モルツビー、マクディール など。
- 分類:ミカン科シロサポテ属
- 学名:Casimiroa edulis
由来
和名の「シロサポテ」は、アステカ族の言葉で「甘い果実」を指す「サポテ」に、果肉の色を冠したもの。
伝来
1960年代に国内の試験場等に導入され、栽培研究が開始された。1980年代後半から1990年代にかけて優良な品種の穂木が導入されたことで、和歌山県や鹿児島県を中心に本格的な栽培・結実が実現した。
歴史背景
完熟後の鮮度保持が極めて難しく、わずかな衝撃で傷むため輸送性に欠け、商業栽培の拡大には時間を要した。元々は中米の先住民に親しまれていたが、カリフォルニア南部での栽培成功を機に世界的に知られるようになり、日本でも一部の熱帯果樹農家によって生産されている。
備考
種子や葉にはアジュレチンなどの化合物が含まれ、原産地では古くから鎮静・催眠効果がある薬用植物として利用されてきた歴史があるが、食用の果肉にはその影響はほとんどないとされる。

